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講師紹介


内田裕子(うちだゆうこ)

玉川大学で演劇を専攻。卒業後、大和証券に入社。トレーダーとして、エクイティマーケットの第一線で現場を経験。その後、同社の社内TV放送「大和サテライト」のキャスターに抜擢され、広報部へ異動。マーケット情報番組や経営者との対談番組等へ多く出演する。その後、大和インベスターリレーションズで企業IRのコンサルティングを行う。
2000年、財部誠一事務所へ移籍。経済ジャーナリストとしての活動を始める。現在は単行本、雑誌、メルマガ等に精力的に寄稿しながら、TV、ラジオ、講演会でも活躍中。

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  ■第28回 「運用野郎」の横顔:真壁昭夫 その2  
 
(7/11)

 それは、悲しいとか悔しいという気持ちか、と問うと、
「やっぱりな、ですよ」
 そうは言いながらも、真壁氏は歯がゆそうな表情でさらに答える。
「今、世界の工場は中国。技術提供国は日本、アメリカが世界の銀行。日本や中国に対して貿易の黒字としてお金を与えている。アメリカの8000億ドルの貿易赤字は、日本、中国、産油国の貿易黒字。表向きはね。でもその貿易黒字は、債券を買ったり、投資資金として結果的にはアメリカに回収されている。つまり、日本、中国、産油国はみんなアメリカ銀行に貯金している。ここで預金されたお金をリスクマネーにかえて、BRICs、ヴィスタ、日本へ不動産投資をして、2%で集めたお金を20%で運用して、18%のサヤを抜いている。それがアメリカだ」
 それでね、と真壁氏は続ける。
「そのアメリカのファイナンスのシステムを支えているのがゴールドマン・サックス。またリーマン・ブラザーズもしかり。郵便局で販売されているファンドも野村證券と大和証券とゴールドマンのもの。これは象徴的です。国力、政治力そのものですよ。郵便貯金の窓口で投信売ったら当然売れますよ。ここに入り込むには、ただ銀行だけの力ではありえないですから」
 0.25%の金利しか付かない国の人たちは、2%も払えば満足するでしょ。日本の信金、銀行はそれで喜ぶ。そこに目覚めないと。モノを作っているだけでは、日本はいつかどこかで限界がくる、と苛立ちを交えながら、危機感を語る。
 ではなぜ、日本の金融業界はだめなのかと質問したら、リーダー不在のため、と答えた。日本の金融業界は格別に遅れているわけでもなく、人材がいないわけでもない、という。日本の金融業界に欠けているのは真の経営者だ、と真壁氏は嘆く。そこさえ改善されれば戦っていけるのだが、と言う表情は決して明るくはない。


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