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●「運用野郎」の二人目
1946年の生まれの岡本和久氏は去年の12月で還暦を迎えた。太極拳が日課という岡本氏からは静かな気、のようなものを感じる。落ち着いた低い声で、ゆっくりと語る。しかし目線は力強くしっかりと前を見据えている。崩れないしゃんと伸びた背筋はとても六十才には見えない。
岡本氏はクラブ・インベストライフを運営する、I-Oウェルス・アドバイザーズ株式会社の代表取締役社長である。ウェルス・アドバイザーといっても、この会社は単純にお金儲けだけを教える会社ではない。世の中に多く存在するような投資顧問会社でもなければ、ここだけの話、と銘柄を耳打ちしてくれるような株投資スクールでもない。品格ある投資家とはいかなるものかを提案し、人生を豊かにする手伝いをしたい。そういう思いから岡本氏と伊藤宏一氏が立ち上げた会社だ。他力本願ではない、自分にあった運用を自分で考えられる自立した投資家の育成。I-Oウェルス・アドバイザーズはそれを事業目的としている。
岡本氏は金融業界に入って今年で35年目。古い体質が根強く残っていた日本の株式市場がインテレクチュアルなマーケットに大きく進化していく過程の中心に常にいた人物だ。日本で「最古」のストラテジスト岡本氏は笑う。その後、アナリスト、為替ディーラー、年金運用とさまざまな角度からマーケットに関わった。その岡本氏が次のミッションとして選んだのが個人投資家の育成。毎月1回のセミナーやクラブ・インベストライフを通じて熱心に長期投資を啓蒙している。
米国系の大手年金基金運用会社の代表から、草の根運動への転身。岡本氏には何が見えたのだろうか。キャリアの積み重ねを振り返ることで、それを解き明かせるかもしれない、そう思い、ご自身の過去を振りかえってもらった。
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