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●なぜ日本の年金運用は遅れていたのか
日本が遅れていたのはしかたがない、と岡本氏は続ける。
「バブル崩壊まで日本株はずっと上がり続けていたんだから、別に何を買っていてもよかった。戦略なんて必要なかった」
このフレーズは、過去に話を伺った澤上氏、真壁氏の口からも同様に飛び出している。
さらに、岡本氏は付け加える。
「企業の年金基金は、グループ内の投資顧問会社とか信託銀行、生命保険会社に対して、はい、お宅はいくらね、と資金を適当に配分して、あとはヨロシクね、とやっていればよかった。年金の目標は予定利率5.5%というのがあったけど、株はずっと上がっていたし、金利も高かったから、軽くクリアできました」
ところが90年に入って状況が変わってきた。みんな、さあどうしよう、となってきた。「それまで各運用機関のファンドマネージャーが自分の裁量で勝手に運用していた。あるマネージャーは株がいいと思ったら勝手に株の比率を増やす。あるマネージャーは外国株、別のマネージャーは債券だと。勝手にやっていたもんだから基金全体で見ると、全然整合性のないポートフォリオになっていた。資産配分も偶然出来ているもので、ニーズを反映したものではなかった」
ここでも岡本氏はギャップを埋める作業に徹した。
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