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●デトロイトは復活するのか
フロリダから3時間のフライトで自動車産業の街、デトロイトに到着した。
ジェネラル・モーターズ、フォード、ダイムラー・クライスラーのビッグ3が本社を構えるアメリカの産業都市。五大湖のひとつであるミシガン湖の周辺に、サプライヤーをはじめ、自動車産業に関わる多数の会社が軒を連ねる。
地理の教科書で習ったデトロイトは大変な賑わいを見せている都市と映っていたが、実際、訪れてみるとそのイメージは遠い過去のものになっていた。その街の経済はその街の景色になって現れる。
冬、だというだけでなく、デトロイトの街は暗く、活気がまったくなかった。
私たちはフォード社のすぐ隣にある、ハイアットリージェンシーに宿泊したが、驚いたことがあった。チェックインして、部屋に入ろうとする際、ホテルでは従業員が削減され、人手不足のため、荷物を部屋まで持っていけないというのだ。そんな5つ星のホテルは聴いたことがない。驚きながらも、みな自分たちで荷物を部屋に運んだが、一事が万事、そういったムードが街に染み着いていた。
もちろん原因はアメリカ自動車産業の不振だ。
三社とも赤字垂れ流しを止めることができない。まず人員削減から再建が始まったのだが、ビッグ3のレイオフのプランは、アメリカの自動車産業始まって以来の大規模なものだ。
フォードは早期退職制度を導入し08年までに工場労働者を3万人、ホワイトカラー1万4000人削減する。フォードは06年通期の決算で127億4600万ドルの赤字と、1903年の創業以来最大の赤字額を計上したが、そのうち約100億ドルはリストラ費用だという。
GMも早期退職制度で08年までに3万5000人、ダイムラー・クライスラーは北米のクライスラーで1万3千人と、ビッグ3社で合計10万人弱の人員が削減されるのだ。
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