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そのような新興国の経済成長は日本にとって間違いなく追い風だ。製造業で生きる日本にとって、お客さんが十数億人もふえる可能性があるという話は朗報以外の何ものでもない。よって、日本企業もBRICs諸国でどう戦っていくか考え、動き始めたわけだ。
それを受けて、私たちは証券会社の予測レポートをそのまま鵜呑みにするでもなく、企業の動きを遠目で見ているだけでもなく、実際にそれぞれの国がどの程度、成長発展を遂げてきているのか、成長の予測はどれだけ信憑性のあるのか、実際に行って見てこよう、と始まったのがこのBRICs取材のシリーズだった。その最終回、ブラジルにやってきた。
ブラジルは世界で最も日本から遠い国だ。トランジットの時間を含めると、成田からサンパウロまで30時間もかかる。距離が遠い分、情報も少ない。事前に取材準備を進めれば進めるほど、ある事実に行き当たった。それは、私も含め、日本人はブラジルのことをまったく知らないということだ。ブラジルはサッカーとカーニバルだけの国ではない。ましてや、アマゾンのジャングルがブラジルの全体像であるはずもない。
調べていくうちに多くの可能性と深刻な問題を抱えるブラジルの現状が見えてきた。
では、ブラジルとはどんな国なのか。3回にわたってレポートしていきたいと思う。
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