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講師紹介


内田裕子(うちだゆうこ)

玉川大学で演劇を専攻。卒業後、大和証券に入社。トレーダーとして、エクイティマーケットの第一線で現場を経験。その後、同社の社内TV放送「大和サテライト」のキャスターに抜擢され、広報部へ異動。マーケット情報番組や経営者との対談番組等へ多く出演する。その後、大和インベスターリレーションズで企業IRのコンサルティングを行う。
2000年、財部誠一事務所へ移籍。経済ジャーナリストとしての活動を始める。現在は単行本、雑誌、メルマガ等に精力的に寄稿しながら、TV、ラジオ、講演会でも活躍中。

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  ■第32回
ブラジルレポート その1-マナウス編
 
 
(4/8)

 しかし、なぜ、こんなアマゾンの奥地に工業団地が出来上がったのか。
もともとこのマナウスは19世紀に天然ゴムの集積地として開発された。しかし、ゴム産業が価格下落とともに斜陽化した。国防上重要な場所にあるマナウスを維持したいと考えたブラジル政府は、1967年、ここをフリーゾーンの工業団地にすることを決めた。日本企業の中で最初にここへきたのはシャープで、72年のことだ。
その後、76年にホンダ、ヤマハ、ソニー、東芝、パナソニック、コニカと続々と日系企業が出てきた。しかし、80年代から、95年にかけてブラジルは高インフレにさらされた。月間で80%不安定な状況が多くの日系企業が撤退や事業を縮小させたことで、その存在感を薄くしていったのだ。
 現在、ブラジルでトップの家電メーカーはフィリップスだ。日本のお家芸ともいえるテレビだが、日本のメーカーはここでは、まったく力を発揮できていない。SONY、パナソニックはあまり見ることができず、その代わりに目立っているのが、フィリップス、サムスン、LGだ。
 日本がバブル崩壊後、本体の建て直しでいっぱいになっている時、韓国勢は国を挙げて新興国に進出していった。中国、インド、ロシア、そしてブラジルと、BRICsすべてにサムスン、LGの存在があった。これから世界的に始まる薄型テレビへの買い替え需要に、日本勢が先行している韓国勢にどう立ち向かっていくのか。勝負はこれからである。


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