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一方のソリモンエス川はペルーから流れてくる川で、アンデスの雪解け水が泥を巻き込んで流れ来るため、水は白濁している。水温はおよそ22度だ。
2つの川の水はそれぞれ、成分、比重、温度、そして流れる速度がまったく違うため、合流してもすぐに交じり合うことなく、しばらくは2色のまま流れていく。
この景色はなんとも不思議で雄大だ。それぞれの支流だけみても十分に存在感がある川なのだが、その白と黒の河はゆっくりと交わって数キロ先でようやくひとつになり、巨大なアマゾン河となる。そして、河口まで遥か1600kmの距離を揺蕩っていく。川岸は深い緑が続き、空はどこまでも青い。水は音もなく流れ、遠くに鳥のなく声が聞こえる。人間の手がどこにも及んでいない、自然そのものの風景だ。
畏敬の念をもってその景色を眺めていたら、何か生き物がゆっくりと水面に現れて、ザバン、と、音を立て消えていった。イルカの親子だった
こんな景色はどこにも存在しない。酸素の濃度が高いからなのか、緑が目に優しいからなのか、水の音からα波が出ているからなのか、頬に当たるジャングルの風が心地よいからなのか、ここにいると本当に気持ちが落ち着く。心が洗われる、というのはこのことだ。
ここがもっと近ければ大勢の日本人がこの大自然を体験するために訪れるに違いない。日本にはもっともないものだからだ。しかし、残念だがここはあまりにも遠い。大自然を体中で感じたい人は一度アマゾン河に来ることをお勧めしたい。
アマゾン・マナウスは予想だにしなかった快適さだった。
次回はブラジル経済の中心地、サンパウロよりレポートをお届けする。
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