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講師紹介


内田裕子(うちだゆうこ)

玉川大学で演劇を専攻。卒業後、大和証券に入社。トレーダーとして、エクイティマーケットの第一線で現場を経験。その後、同社の社内TV放送「大和サテライト」のキャスターに抜擢され、広報部へ異動。マーケット情報番組や経営者との対談番組等へ多く出演する。その後、大和インベスターリレーションズで企業IRのコンサルティングを行う。
2000年、財部誠一事務所へ移籍。経済ジャーナリストとしての活動を始める。現在は単行本、雑誌、メルマガ等に精力的に寄稿しながら、TV、ラジオ、講演会でも活躍中。

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  ■第33回
ブラジルレポート その2-サンパウロ編
 
 

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●ブラジルの最大の課題 治安問題
 ファベーラ、と呼ばれる一角がサンパウロ市内にある。貧民窟、スラム街だ。
サンパウロだけでなく、リオデジャネイロにも700存在し、ブラジルの人口の20%がこの貧しいファベーラの住人であるという。
 実はブラジル最大の問題は「治安」である。都市部の治安の悪さといったら、日本では想像がつかない。その象徴が今回、取材をしたファベーラだ。

 ブラジルの工業化が本格的に始まった60年代。北東部の農村部から職を求めて大量の農民が都市部に流れ込んできた。都市部の人口は急激に増加していったが、それにもかかわらず行政は確たる住宅政策を取らなかった。住むところのない貧しい労働者たちは空き地や川沿い、高架下などの公共の土地を探し、勝手に自分達でバラックをつくってそこに住みはじめた。
これがファベーラの始まりだ。そのファベーラを実際に見に行った。そこは、サンパウロにいくつもあるファベーラの中でもとくにファベーラらしい所だ、と説明された。

  まず目に飛び込んできたのはゴミ、がらくた。無造作に干された洗濯物が、たしかにそこに人が住んでいるということを示していた。異様な雰囲気に包まれていた。車の窓越しに見ていても緊張する。
「絶対に車を止めてはいけない」
現地のコーディネーターに厳しく言われた。走りながら撮影することは可能だが、停車したり、車外にでることなどは絶対にまかりならんということだった。
レンガや板など古い建材を拾い集めてつくられたバラックが、道路に沿って隙間なく建ち並び、城壁のような囲いとなっている。したがって外から眺めてもその深部を見る事はできない。電気は盗電。水道も勝手に引き込んでいる。細い路地からわずかに見えた奥のバラックの屋根にはパラボラアンテナが付いていた。間違いなくTVがあるのだろう。


 

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