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講師紹介


内田裕子(うちだゆうこ)

玉川大学で演劇を専攻。卒業後、大和証券に入社。トレーダーとして、エクイティマーケットの第一線で現場を経験。その後、同社の社内TV放送「大和サテライト」のキャスターに抜擢され、広報部へ異動。マーケット情報番組や経営者との対談番組等へ多く出演する。その後、大和インベスターリレーションズで企業IRのコンサルティングを行う。
2000年、財部誠一事務所へ移籍。経済ジャーナリストとしての活動を始める。現在は単行本、雑誌、メルマガ等に精力的に寄稿しながら、TV、ラジオ、講演会でも活躍中。

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  ■第33回
ブラジルレポート その2-サンパウロ編
 
 
(3/4)

 ブラジルの治安の悪さは、ファベーラに起因していることが大半だといわれている。
貧しさから、麻薬の売買に手を染める。マフィアに管理されて、そのうち自らも麻薬中毒となる。薬欲しさに強盗や誘拐をしてお金を得る。また麻薬を買う、という循環から抜け出す事ができない。住人たちは麻薬を買うお金ほしさに、平気で人を殺してしまう。なんの躊躇もない。だから夜中、ファベーラの近くを車で通過するときは、かりに信号が赤でも突っ切れというのが地元ブラジル人の常識だ。車は止まった瞬間が最も危ない。バイクですっと近づいてきた男に、銃で窓ガラスをコンコンと叩かれたら、もう終わりだ。
 窓を開けなければ、容赦なく銃が放たれることをサンパウロの人たちはみな知っている。持ち物をすべて差し出して、相手が引き下がってくれたら幸運だ。クルマごともっていかれることもあるし、運が悪ければかんたんに命までとられてしまうのだから。ウソみたいな話だが、サンパウロでは、強盗にあったときに、どうやってお財布を差し出すか、みな練習している。
ある程度の規模の企業になると、社有車はほとんど防弾車だと聞く。
「どこが危ないか。しばらく住んでいればわかるようになります。そういうところには絶対に近づかないことです」と某日系企業の幹部は語る。
「いつ子供が誘拐されるか不安でまったく仕事が手に付かない時期があり、ノイローゼになりかけました。医者に相談しサンパウロから引越すことにしました。今はすっかりよくなっています」と、現地の日系女性。
 サンパウロ市民は毎日、大変な緊張をしいられている。

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