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講師紹介


内田裕子(うちだゆうこ)

玉川大学で演劇を専攻。卒業後、大和証券に入社。トレーダーとして、エクイティマーケットの第一線で現場を経験。その後、同社の社内TV放送「大和サテライト」のキャスターに抜擢され、広報部へ異動。マーケット情報番組や経営者との対談番組等へ多く出演する。その後、大和インベスターリレーションズで企業IRのコンサルティングを行う。
2000年、財部誠一事務所へ移籍。経済ジャーナリストとしての活動を始める。現在は単行本、雑誌、メルマガ等に精力的に寄稿しながら、TV、ラジオ、講演会でも活躍中。

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  ■第34回
ブラジルレポート その3
 
 

(1/10)

 ブラジルは想像していたよりもはるかにポテンシャルの高い国だと感 じた。
BRICs4カ国の中で、訪れる前のその国に対して持っていたイメージと現地に行って見た実際とのギャップが一番大きかったのがブラジルだった。
「政治も経済にもまったく合理性を感じられない、リーダー不在のひどく暢気で遅れた国」 それがこれまでのブラジルに対するイメージだったが、実際に行ってみて驚いた。
「この国の潜在能力は凄い」
ここがこの国が暢気でいられる理由でもあったのだが、私がブラジルに行って感じたものは、意外にも確かなものだった。

 少しブラジル経済を振り返ってみよう。70年代、ブラジルは世界でもっとも輝いていた。「21世紀はブラジルの時代」だと誰もが賛辞を送り、実際、日本企業の多くがブラジル進出をした。ところが80年代にはいるや、ブラジル経済は突如、暗転する。強烈なハイパーインフレにブラジルは苦しみ続けた。慢性的なインフレ是正に苦しめられたうえに、ブラジルの通貨であるクルゼーロは市場でたたき売られて暴落。3度のデノミも効果なし。ついに87年にはデフォルト(支払い停止)宣言をするところまで追い込まれた。
 それをきっかけにインフレはさらに激しさを増し、80年代末から90年代前半、ブラジルのインフレ率は1000%を優に超えるという異常事態にまで陥った。

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