(5/10)
古いものは古いまま。壊れたものは壊れたまま。あまり気にしない。インフレがひどければ、給料日にスーパーに行って、すべてを食料に変えればいい、と開きなおる。ブラジルのレストランはビュッフェ形式が多い。理由は「好きなものを好きなだけ食べたいから」だ。消費購買の判断は圧倒的に価格だ。機能が似たような品物ならより安い価格のものを買う。誘拐、強盗などの犯罪はマフィアがはびこっている点では問題は深刻だが、実行犯の動機は「お金」という一点で、日本のように理解不可能な複雑な心理による犯罪はほとんどない。
恋愛も直接的でその情熱はあえて人前で大胆に披露される。遠慮などはここではなしだ。とにかくすべてが率直だ。
日本のように相手の思考や善意、民族共通の常識に依存し合うような、わかりにくい会話は存在しない。つまらない偽善もない。
200の民族の移民がいると言われているブラジルでは、 その移民同士がさらに混じり合っているので、価値観は多様だ。 欧米にありがちな「民族」をベースにしたヒエラルキーはここでは存在せず、(金融界を除く) 王室、貴族、財閥、人種、階級などの縛りがない、ブラジルならではの自由な社会がある。本音と実力で生きられる心地よさがある。こういう部分に魅せられる人が多いのだろう。
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