(6/10)
また、さらにここを楽園的にさせているのは、恵まれた風土だ。農耕に適した肥沃な土壌、広大な土地。そして適度な雨と太陽。野菜、果物、穀物、畜産、魚。食料と呼べるものでブラジルにないものを探すほうが難しい。 そして地球上の3分の1の淡水を貯えていると言われているアマゾンの存在。
今、最後に人類が奪い合うのは「真水」と言われている。インドで灌漑工事の取材をしたが、インドの大地の大半はカラカラに乾いていた。中国も砂漠化が深刻な問題で、存在する河川は汚染が進んでいる。
上質な水源を持っているというのは、これから先、重要な要素になるかもしれない。そうした大地の恵みがブラジル国民に大きな安心感を与えているのは違いない。
もちろん、ブラジルの魅力は神の恵みだけではない。
この国は化けるかもしれない、と予感させたものに、エタノールがある。サトウキビで車を走らせている、と聞いて、そのようなものが世界のメジャーになるはずがないと面白おかしく聞いていたが、実際に現地に赴いてみると、それがかなり現実的であることがわかった。
ブラジルで造られる車はすべてガソリンでもエタノールでも、両方のミックスでも走ることが可能なフレックスエンジンを積むことが義務付けられている。そして当然、どこのガソリンスタンドでも、エタノールを普通に入れことができる。ブラジル人にとってエタノールはかなり身近なもので、状況に応じてガソリンと、エタノールの比率をうまく計算しながら使い分けている。例えば、サトウキビの収穫期にはエタノールは安くなる、とか、ガソリン価格が少し下がったらガソリンを多く入れるとか。そういう具合だ。最近FIATが開発した車は、さらに天然ガスも使えるというフレキシビリティだ。
1・2・3・4・5・6・7・8/9・10・11・12/
13・14・15・16・17・18・19・20・21・22
バックナンバーへ
|