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講師紹介 |

内田裕子(うちだゆうこ)
玉川大学で演劇を専攻。卒業後、大和証券に入社。トレーダーとして、エクイティマーケットの第一線で現場を経験。その後、同社の社内TV放送「大和サテライト」のキャスターに抜擢され、広報部へ異動。マーケット情報番組や経営者との対談番組等へ多く出演する。その後、大和インベスターリレーションズで企業IRのコンサルティングを行う。
2000年、財部誠一事務所へ移籍。経済ジャーナリストとしての活動を始める。現在は単行本、雑誌、メルマガ等に精力的に寄稿しながら、TV、ラジオ、講演会でも活躍中。
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■第36回 |
東京ミッドタウン その1 |
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そこで考えたのが「共同事業」というスキームだった。三井不動産はこのプロジェクトを証券化し、5つの機関投資家に働きかけて、資金運用先として出資してもらうというスキームを構築したのだ。そうして三井不動産を幹事としたグループが出来上がった。参加したのは全国共済農業協同組合連合会、安田生命保険相互会社、積水ハウス株式会社、富国生命保険相互会社、大同生命保険相互会社の6社で1800億円を集め落札となったのである。
これをもう少しわかりやすくいうと、機関投資家は東京ミッドタウンに出資し、企業やテナント、住人の賃貸収入から生まれる利益からリターンを受け取るという仕組みだ。しかし、これらの機関投資家にお金を預けているのは国民自身であり、三井不動産は個人の資金を吸い上げて都市再生に活用するという新しいファイナンスを実現したというわけだ。このようにリスクを個人レベルまで分散することで、巨額の都市開発が実現したのである。
「当社の資金力だけでは到底無理でした」と岩沙氏は述べる。
土地取得代金が1800億円、建築費用が1900億円、合計で3700億円が総工費となったが、三井不動産の出資額は40%で1500億円だけだ。残りの2200億円のうち、三井住友銀行とみずほ銀行から900億円融資を受けているので、残りの1300億円が機関投資家からの出資である。単純に5社で割ると260億円だ。この仕組みを使えばこれからいくらでもディベロッパーが活躍する場面が増える。
この仕組みこそが東京ミッドタウンの最も注目すべきところと言えるのだが、特筆すべきところは三井不動産がこのプロジェクトのすべてを取り仕切ったというところだ。
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