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講師紹介


内田裕子(うちだゆうこ)

玉川大学で演劇を専攻。卒業後、大和証券に入社。トレーダーとして、エクイティマーケットの第一線で現場を経験。その後、同社の社内TV放送「大和サテライト」のキャスターに抜擢され、広報部へ異動。マーケット情報番組や経営者との対談番組等へ多く出演する。その後、大和インベスターリレーションズで企業IRのコンサルティングを行う。
2000年、財部誠一事務所へ移籍。経済ジャーナリストとしての活動を始める。現在は単行本、雑誌、メルマガ等に精力的に寄稿しながら、TV、ラジオ、講演会でも活躍中。

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  ■第37回
「融氷の旅」の真意
 
 
(4/4)

 もっと現実的な話でいうと、来年の北京オリンピックでは世界中のメディアが中国の様子を伝えることになるだろう。オリンピック開催中に、スタジアムや各競技会場で日本人が登場した際に、何事かが起きようものなら世界中にその品格のない様子を報道されてしまうのだ。世界中のメディアは「国境を超えた平和の祭典」での日中間のトラブルが起きようものなら、それを見逃すことはしないだろう。
  中国政府としてはそんなことがあっては面子もなにもあったものではない。それを恐れてこれまでの政策とは一転して、中国国内の反日感情を押さえに回っている。そして今回の「氷を溶かす旅」だ。この様子を中国全土に報道することによって、中国政府の新しい方針を中国国民に伝えようとしたのだ。それが今回の友好路線転換の動機となっている。

中国は本当に合理的な国である。
国益にかなうことであれば硬い氷もつくることができるし、あっという間に溶かすこともできる。さまざまなカードを見せては出し、出しては引っ込める。その外交手腕を見せつけられるたびに、この国には本当に敵わないな、と感じる。


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