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だがいざ飛び出してみると、なにもかも恵まれた大手都銀とゴールドマン・サックスとではビジネス環境がまるで違っており、村山氏は地べたをはいまわるような苦労の連続をしいられることになる。
「債券営業部に配属されました。私にも顧客は割り当てられましたが、優良顧客は先輩社員がすべて担当し、私の担当は過去にトラブルがあった顧客や、口座はあるが取引がない顧客ばかりでした。しかし、当然、営業数字は要求されます。正直、本当に苦労した時期でしたね」
しかし、このゴールド・マンサックスでの経験こそが村山さんのその後の人生に決定的な意味を与えることになった。
自分で考え、自分で行動する。それがゴールドマン・サックスだった。
与えられたミッションに対し、自分でやり方を考え、結果を出す。完全な実力主義だ。期待された数字を挙げれば破格のギャランティを得ることができるが、結果がだせなければあっという間に解雇される。明日の保証などどこにもないシビアな世界だが、村山氏にはそれがあっていたという。
「そういう厳しい世界を自分が早いうちに体験できたことは本当によかったと思う。自分が特別なのではなく、すべての人がそれを当たり前のようにやっていた。健全な合理性だと私には思えました。日本社会もだんだんそれに近づいてきましたよね。何も考えずに人に言われたことだけやっていて、ハッピーライフだなんて、もう誰も考えていないでしょう。自分で考えて、自分で工夫し、結果を出す。そういう世界になってきていますよね」
冒頭で村山氏は、インベストライフの魅力について「経済的に自立して自由を手に入れ、望むとおりに社会と繋がっていく」ことだと話していたが、それはまさにゴールドマン・サックス時代の経験がその淵源になっているということだろう。
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