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講師紹介


内田裕子(うちだゆうこ)

玉川大学で演劇を専攻。卒業後、大和証券に入社。トレーダーとして、エクイティマーケットの第一線で現場を経験。その後、同社の社内TV放送「大和サテライト」のキャスターに抜擢され、広報部へ異動。マーケット情報番組や経営者との対談番組等へ多く出演する。その後、大和インベスターリレーションズで企業IRのコンサルティングを行う。
2000年、財部誠一事務所へ移籍。経済ジャーナリストとしての活動を始める。現在は単行本、雑誌、メルマガ等に精力的に寄稿しながら、TV、ラジオ、講演会でも活躍中。

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  ■第42回
「運用野郎」の横顔:渋沢 健 その1
 
 
(5/7)

●個人投資家の資金の可能性を拡げたい
 インベストライフに参加しながら渋澤氏は個人投資家の資金というものが、長期投資の資本に「なりうる」のだと実感したという。
「機関投資家の資金というのは大口ですが、じつは不安定なお金なんです。市場の規制が変わりそうだとか、状況が変化するタイミングで機械的にどっとお金が逃げてしまう。でも、個人投資家は自分が納得さえすれば長期的に付き合ってくれる。そういうことがインベストライフの活動をしながら分かってきました」
 渋澤氏は個人投資家の資金の性質が、オンライントレードの登場で従来のものと大きく変わったという。個人投資家が投資信託を購入するのはなにも今に始まったわけではない。だがかつては、本来なら長期投資である投資信託なのに、ちょっと値上がりすると、証券会社の営業マンが手数料欲しさに、新しい投信への買い替えをしつこく営業したために、投資信託は長期投資のようでじつは長期投資になりえていなかった。
 ところがオンライントレードの登場で事情が一変したと渋沢氏はいう。証券会社の営業マンが直接営業をするわけではないから、新しいファンドが出るたびに次々に乗り換えさせられる危険がなくなった。ファンドの成績に満足しているならば、大多数の個人投資家は売らずに保有し続ける。その結果、投資信託に集まった個人投資家の資金が本当の意味で長期的な資本になりうるようになった、と渋沢氏は考えている。
「ヘッジファンドやバイアウトファンド、ハゲタカファンドと呼ばれるようなところも、一般的なファンドと同じで長期資本が必要なのです。預かっている資金の出入りが激しく不安定であったら、安定した運用ができないからです。言ってみれば、運用者の立場から見て、個人投資家の資金というものも可能性があるのだと感じたわけです」
 じつはヘッジファンドというと、個人投資家とは無縁の存在だと思われがちだが、事実は違う。たしかに過去を振り返れば、ヘッジファンドが運用する資金の出し手は、世界の超富裕層の資金に限られていた。だがファンドの運用担当者の立場から見れば、機関投資家の資金よりも、むしろ一般の個人投資家の資金はいがいにもマッチしているのではないかと、渋沢氏は言っているのだ。


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