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講師紹介


内田裕子(うちだゆうこ)

玉川大学で演劇を専攻。卒業後、大和証券に入社。トレーダーとして、エクイティマーケットの第一線で現場を経験。その後、同社の社内TV放送「大和サテライト」のキャスターに抜擢され、広報部へ異動。マーケット情報番組や経営者との対談番組等へ多く出演する。その後、大和インベスターリレーションズで企業IRのコンサルティングを行う。
2000年、財部誠一事務所へ移籍。経済ジャーナリストとしての活動を始める。現在は単行本、雑誌、メルマガ等に精力的に寄稿しながら、TV、ラジオ、講演会でも活躍中。

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  ■第42回
「運用野郎」の横顔:渋沢 健 その1
 
 
(7/7)

 しかし、そんな話を聞いても、個人投資家の皆さんがひるむ必要などまったくない。
 なぜなら、運用のプロも個人の素人投資かも、じつは大して差がないからだ。嘘のようだが、運用のプロとして長く働いてきた渋沢氏もそれを強調していた。
「一般の個人から見るとプロの世界は特別なものに見えてしまう。たしかに一流のヘッジファンドの一流の運用担当者は凄い。しかし、運用の本質を考えると、じつははそんなに変わるものではないんです。だって運用の世界にはイノベーションというものはまったくといっていいほど起こっておらず、運用担当者は昔ながらのやり方でやっており、それはもう職人さんって感じなんですね。簡単にいえば、どこで買って、どこで売ればいいのか、それが職人の勘でわかるか、わからないか、それだけです」
 しかし、そう言われても、「はいそうですか」とも言いにくい。プロと個人投資家の差は本当にその程度なのか。
渋沢氏は続けた。
「まったく同じ事ができるとは僕も思いませんが、同じ素質を持っている人は世の中にたくさんいると思いますよ。その人がたまたま普通のサラリーマンかも知れない。それだけですよ」
 やはり最後は「当事者意識」ということになるのだろう。
 自分のお金を運用するときに私たちが感じる不安、実はそれこそが究極の当事者意識だ。だから個人投資家は本質的に頑張れる存在なのである。怖いからこそ、勉強するし、知恵もつく。そう考えれば、何も考えずに銀行にただお金を預けているだけでなく、個人投資家という選択肢があることがわかっていただけるのではないだろうか。(つづく)

 

 

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