(2/10)
渋澤氏のキャリアで特筆すべきなのは、米国の大手ヘッジファンドで運用に携わったというところだ。このような経験をしている日本人は多くはいない。
そこでの体験がどのようなものだったのか。そして、なぜそのような経歴を経て、長期投資という考え方に至ったのか、話を聞いていきたいと思う。
それにしても、ヘッジファンドという言葉にはなにやら特別な響きがある。
「闇の大魔王」「悪の黒幕」
このような恐ろしげなイメージを多くの人が持っているのではないだろうか。
相場の暴落の裏にヘッジファンドあり。
何かマーケットで不審な動きあると「どこかのヘッジファンドが大量に売り浴びせてきたらしい」というような噂を耳にする。そうなると、いやでもヘッジファンドはネガティブなイメージになってしまう。
本当のところ、ヘッジファンドはどのようなものなのか、渋澤氏に聞いてみた。
「たしかに、僕がいた10年くらい前のヘッジファンドはもの凄かった。ヘッジファンドマネージャーは、アンタッチャブルな世界の人、といった謎めいた雰囲気がありました。JPモルガン、ゴールドマン・サックスにもかなり優秀な人がいました。でも、それとは比較にならないくらい“できるやつら”がヘッジファンドにはいました」
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