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●師匠に教わったのは「理屈じゃないのよ相場は」
大和證券投資信託委託から、ファンドマネージャーとしての修行が始まった。
入社2年目。バックオフィスの業務から、サブファンドマネージャーとして、ようやくマーケットにかかわるようになった頃、平山氏に転機が訪れる。
「僕の師匠となる人が都市銀行からやって来たのです。この人はバンクディーリングの草分けといわれている人で、債券市場の中でも名前が知られている人でした。この人に付いて運用の仕事をすることになったのです」
これがファンドマネージャーとしての平山氏の基礎をつくったという。
「生きているマーケットのさま、というものがどういうものかを教えてもらいました。この人は他のファンドマネージャーとは全く違って、GDPの発表がどうだとか、経済がこう動けばどうなるとか、そんな話はいっさいしませんでした。そのかわり、とにかく行動なのです。どうやってトレードしていくか。どうやって意思決定していくか。横に座ってでじっと見ていました。これは本当に勉強になりました」
頭で考えるな、体で感じろ、ということか。
まるでスポーツの話を聞いているようだが、とにかく、相場は理屈じゃないということを、とことん教わったという。
「たとえば、買いの板が厚ければ厚いほど、値が下がっていくというのです。普通は買いが多いのだから逆に上昇すると思うのですが、常識とは反対のことを言って行動してしまう人でした。それが、実際に言う通りになるんです」
ディーラーやトレーダーの能力をを評価するときに、あの人はセンスがあるね、などと表現することがある。マーケットは大勢の人の心理で上下する。その中で勝っていくためには、流れに飲み込まれてしまってはだめだ。常に俯瞰した目を持って、人のやらないことをやらなければだめだ。
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