(3/10)
●理想の投資信託をつくるのは簡単ではない
「貯蓄から投資へ」
今、国を挙げて個人の資産をマーケットへ誘導している。
その主役になっているのが、投資信託だ。
現在、日本で販売されている投資信託の半分は銀行と郵便局で売られ、公募投資信託の資産残高は80兆円を越えた。2004年には40兆円だったものが、3年弱で倍増している。残高100兆円達成も、もはや時間の問題だろう。
このように凄まじい勢いで投資信託の販売窓口が拡大し、投信会社は新しい投資信託を次々に設定。そして銀行、郵便局がそれをせっせと個人投資家に販売する。
これまで預貯金しか縁のなかった保守的なお金が、どんどん投資信託に姿を変えている。しかし、安定を求める性質のお金の受け入れ先として、現在の投資信託は本当に相応しい商品といえるのか。個人投資家のことを本気で考えてつくられた投資信託はあるのだろうか。
平山氏はこのように語る。
「20年間近く運用をやってきましたが、見渡してみると、まわりには『売りたい投信』ばかりでした。売りたいというのは、金融機関が売りたい、つまり金融機関が過度に儲かる商品です。自分で買いたいと思う投信を探しましたが、ごく一握りのファンドしか見つかりませんでした」
1・2・3・4・5・6/7・8・9・10・11・12・13・14・15・16
バックナンバーへ
|