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講師紹介


内田裕子(うちだゆうこ)

玉川大学で演劇を専攻。卒業後、大和証券に入社。トレーダーとして、エクイティマーケットの第一線で現場を経験。その後、同社の社内TV放送「大和サテライト」のキャスターに抜擢され、広報部へ異動。マーケット情報番組や経営者との対談番組等へ多く出演する。その後、大和インベスターリレーションズで企業IRのコンサルティングを行う。
2000年、財部誠一事務所へ移籍。経済ジャーナリストとしての活動を始める。現在は単行本、雑誌、メルマガ等に精力的に寄稿しながら、TV、ラジオ、講演会でも活躍中。

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  ■第46回
ポイントカード狂騒曲 その1
 
 
(2/6)

 いったい、なぜなのか。
 それは、日本人はコツコツと積み上げることを苦にしない、苦にするどころか、そのプロセスを楽しんだり、幸せを感じたりすることが出来る国民だから、と説明するしかないように思える。
 小説家の村上春樹氏が発明した言葉で「小確幸」(しょうかっこう)というものがある。小さいけれど確かな幸せ、という意味だが、ポイントを貯めていく感覚は、まさにこの「小確幸」という言葉がぴったりくる。
 そうした「小確幸」を追い求めるあまり、カードでお財布が膨らみ、ついには入りきれないほどになってしまう。しかたがないので、使う頻度に合わせて、カードを出したり入れたりお財布を整理する。そんなことをしているうちに、いざポイントを受ける段になったとき、肝心のカードを持ち合わせていないという悲劇に遭遇したりする。ああ、昨日まで、お財布の中にはいっていたのに、と、そんな調子だ。
「ポイントを貯めるチャンスはぜったいに逃したくない」
そう考えるしっかりものの間で流行しているのが、「カード入れ」だ。
お財布とも、名刺入れとも別に、カードがたっぷり入るケースを持ち歩いていたりする。最近ではお洒落で機能的なカード入れが、多く売られるようになっており、その中に入っている何十枚ものカードを見せ合うのが静かな流行にすらなっている。
ポイントという「小さなお得感」は、私たちのお財布をぱんぱんに膨らませるだけではおさまらず、常に携帯するアイテムまで増やそうという“持ち物革命”まで引き起こしつつあるのだ。

 

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