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いったい、なぜなのか。
それは、日本人はコツコツと積み上げることを苦にしない、苦にするどころか、そのプロセスを楽しんだり、幸せを感じたりすることが出来る国民だから、と説明するしかないように思える。
小説家の村上春樹氏が発明した言葉で「小確幸」(しょうかっこう)というものがある。小さいけれど確かな幸せ、という意味だが、ポイントを貯めていく感覚は、まさにこの「小確幸」という言葉がぴったりくる。
そうした「小確幸」を追い求めるあまり、カードでお財布が膨らみ、ついには入りきれないほどになってしまう。しかたがないので、使う頻度に合わせて、カードを出したり入れたりお財布を整理する。そんなことをしているうちに、いざポイントを受ける段になったとき、肝心のカードを持ち合わせていないという悲劇に遭遇したりする。ああ、昨日まで、お財布の中にはいっていたのに、と、そんな調子だ。
「ポイントを貯めるチャンスはぜったいに逃したくない」
そう考えるしっかりものの間で流行しているのが、「カード入れ」だ。
お財布とも、名刺入れとも別に、カードがたっぷり入るケースを持ち歩いていたりする。最近ではお洒落で機能的なカード入れが、多く売られるようになっており、その中に入っている何十枚ものカードを見せ合うのが静かな流行にすらなっている。
ポイントという「小さなお得感」は、私たちのお財布をぱんぱんに膨らませるだけではおさまらず、常に携帯するアイテムまで増やそうという“持ち物革命”まで引き起こしつつあるのだ。
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