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講師紹介


内田裕子(うちだゆうこ)

玉川大学で演劇を専攻。卒業後、大和証券に入社。トレーダーとして、エクイティマーケットの第一線で現場を経験。その後、同社の社内TV放送「大和サテライト」のキャスターに抜擢され、広報部へ異動。マーケット情報番組や経営者との対談番組等へ多く出演する。その後、大和インベスターリレーションズで企業IRのコンサルティングを行う。
2000年、財部誠一事務所へ移籍。経済ジャーナリストとしての活動を始める。現在は単行本、雑誌、メルマガ等に精力的に寄稿しながら、TV、ラジオ、講演会でも活躍中。

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  ■第51回
「運用野郎」の横顔:菱川精記  その2
 
 
(6/8)

●ファンドマネージャーのよさはどう判断するのか
 良いファンドマネージャーとは、いうまでもなく良い運用成績を上げているということに尽きるのだが、ファンドのパフォーマンスは3つの条件が揃わなければ良くならないと菱川氏はいう。
「環境、実力、運」
この3つがそろうことが必須条件だというのだ。
 それを踏まえて考えていくと、日本はバブル崩壊後は長らく株式投資の環境は悪かった。このような環境が長期に続けば実力も発揮できないし、いうまでもなく運もなかなかめぐってこない。
「したがって、日本の場合、良いファンドマネージャーを条件に照らし合わせて探すというのはかなり難しいと思います」
 では、アメリカではどうなのだろうか。
「今、ダウは13000ドル近辺ですが、1982年頃は1000ドルだった。25年間でダウだけでも13倍になっているんです。アメリカのマーケットは日本と違って長期間にわたり右肩上がりなのです。普通にやっても、13倍になったわけです。言い換えると、アメリカでは株式のファンドマネージャーは誰でも大幅に儲かったわけです。これはひとえに環境が良かったのです」
 菱川氏はファンドマネージャーの良し悪しを見るにはある程度の時間が必要だと言う。
「マーケットは良いときもあれば、極端に悪い時がありますので、15年くらいのタームで見れば、そのファンドマネージャーの本当の実力が見えてくるのではないでしょうか。ウォーレン・バフェットなどはもう何十年もやっています。日本の場合は、澤上さんのような独立系は例外で、一般的に日本のファンドマネージャーはほとんどがサラリーマンです。定期的に人事異動がありますから、ひとつのファンドを15年ずっとやっていますっていう人は、残念ながらほとんどいないのです。」
 ということは、日本で本当に実力のあるファンドマネージャーは、どこかにいるかもしれないが、それはまだわからない、ということか。
「これまで、日本ではファンドマネージャーは職業として確立されていなかったのです。89年にバブルで株が上がっていた時期は、ファンドの評価が今のようにまだ確立されていなかった時代ですし、職業としての自立したファンドマネージャーなどはまだ極めて少数で、大半はサラリーマン的発想でやっていたように思います。その後、専門的人材も育ってきて、評価体制もアメリカ並みに整ってきましたが、市況は一転してバブル崩壊後の長期低迷です。これでは実力もなかなか発揮できる環境ではありません」
 なるほど、日本のファンドマネージャーの実力が見えてくるのは、これからだということだ。そうなると、良いファンドを見極めるには、そこそこ安定した成績を残していて、資産残高がじわじわと増え続けているファンドを探す、ということか。

 

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