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講師紹介


内田裕子(うちだゆうこ)

玉川大学で演劇を専攻。卒業後、大和証券に入社。トレーダーとして、エクイティマーケットの第一線で現場を経験。その後、同社の社内TV放送「大和サテライト」のキャスターに抜擢され、広報部へ異動。マーケット情報番組や経営者との対談番組等へ多く出演する。その後、大和インベスターリレーションズで企業IRのコンサルティングを行う。
2000年、財部誠一事務所へ移籍。経済ジャーナリストとしての活動を始める。現在は単行本、雑誌、メルマガ等に精力的に寄稿しながら、TV、ラジオ、講演会でも活躍中。

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  ■第51回
「運用野郎」の横顔:菱川精記  その2
 
 

(7/8)

●長期投資で見たら、中国、インドに投資をするべきか
 今流行のBRICsのファンド。特にインド株投信は大人気だ。インドのマーケットの3分の1は日本のマネーだというから驚きだ。しかし、インベストライフ的長期投資は、親しみのある会社やモノに投資をするというのが、基本姿勢だ。インドや中国という国自体が今後ますます成長するということを想像するのは難しくない。しかし、中国企業やインド企業となると、あまりにもその実態は不透明であり、そこに間接的であろうとも投資をするというのは、無謀な行為のようにも思えるが、そこはどうなのだろうか。
「長期的に見たら、中国やインドはいいと思います。しかし全財産を中国株で運用するのはどうでしょう。資産の8割日本で、中国は2割くらいで十分だと思います。日本にずっと住むのだったら資産の7、8割は日本株で運用すればいいと思います。たしかに、他の国と比べたら、日本株は最近はパフォーマンスが悪い。しかし、そんなに悪いわけでもないと思います。今、中国元が競争力もちすぎていますが、日本が1ドル360円から100円になったように、元も必ずどこかで調整されます。どこかが勝ち過ぎると必ず為替で調整されます。それが資本主義です。ひとつだけが勝ち続けるということはないので、今現在、少し日本が弱くても、長期的に見れば問題は無いと思います。歴史的に見ても長期投資とは必ずそうなっています」
 そう考えていけば、どこの国に投資しても、ひたすら長く持っていれば、いずれは勝つということか。
「そうですね。野球でいうと、リーグ戦のようなものと考えればいいと思います。その試合に負けても、残りに百何十試合ある。最後に優勝すればいいのであって、最初の試合に勝つか負けるかなんてことは、実はそんなに重要ではないのです。日本では多くの人が相場を高校野球のように思っています。一回でも負けたら終わりだと。敗者復活戦もないので、悲壮感が漂っています。すぐに、儲からないからダメだということになりがちです。でも、アメリカではトーナメント方式は少なく、たいていの試合がリーグ戦です。何度も何度も試合をこなして、最後まで戦って勝負が決まる。これこそが長期投資なんです」
 日本人は辛抱強いとよく言われるが、実はそうではないのかもしれない。去り際の良さとか、潔さというのは日本の美徳であるが、長期投資に限っては、あまり潔いのはダメらしい。粘り強く、最後に試合に勝つことを考えながら目先の勝ち負けにこだわらず、やり続けることが、長期投資の極意ということだ。

 

 

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