初級者・「本音」と「建前」の使い分け
蔵原 ビジネスにおいても、人間関係の円滑化のために、
「本音」と「建前」を使い分けることが必要じゃ!!

「本音」と「建前」の使い分けとは
自分自身の「本音」を見せることが常にプラスになるとは限らず、
時に「建前」でその場を穏便にすますという計らいも必要じゃ!

仕事中では、さまざまな立場の人とのかかわりが出てくる。同じ会社の中の上司・先輩や同僚あるいは部下や後輩、社外では取引先の担当者や顧客等である。社内における人間関係は、日々の仕事をこなす上での基本となるため、手ぬかりなく立ち回ることが大切である。

上司に対する場合 同じ内容の話をする場合にも、その上司と自分の人間関係の度合いによって、どこまで、「本音」を出した方がよいのかが変わってくる。
仕事に行き詰まっている場合には、上司が良き助言者となりうる人であれば、「本音」でその原因となっている悩みの詳細を話してみると良い。
「建前」を使う必要のある上司というのは、仕事上の正直な悩みをうち明けても、やる気のある・なしということで一笑に付したり、その部下をマイナス考課の対象と見なしたり本人が語った内容を、秘密にせずに他の社員に話したりするタイプである。

先輩に対する場合 先輩やその上司との関係や、自分との上下関係によって、「本音」の使い分けも変わってくる。
先輩が、その上司や自分の上司と、社内における派閥をつくっている場合等は、自分が「本音」で話すということは、その派閥に属するという現れにもなる。
派閥関係がなく単に先輩としてであれば自身の公私に渡っての悩みや愚痴を聞いてくれ、かつ前向きにアドバイスしてくれるタイプであれば、「本音」で話すべきである。冷やかし半分の姿勢や、やっかみを抱くタイプの先輩であれば、仮に仕事上での成功談があっても、「タイミングに恵まれたり、他の人の力添えによる成功です」と謙虚さを見せる「建前」で対応した方が良い。

同僚に対する場合 相手との競争関係や、同僚との付き合い方によって「本音」の出し方も変わってくる。
好敵手としてのライバル社員であれば、時に「本音」で語り合うことがお互いの啓発にもつながる。しかし、相手の蹴落としを狙っているようなライバル社員であれば、自分の弱みとして「本音」は見せない方が無難である。
こと、関心度の高いプライベートの内容については、いろいろな思惑付きで社内の噂の発信源ともなりうるからである。

部下に対する場合 部下とのかかわる期間の長さや信頼関係によっても、「本音」の使い分け方が変わってくる。
その部下と同じ部署でかかわる期間が短い場合には、その部署における「本音」を話すことは、かえって誤解や混乱を招くことにもなりかねないので、「建前」のみに終始した方が良い場合もある。
何よりも、信頼の置ける部下であるかどうかが問題であり、信頼のおける部下であれば「本音」でぶつかるほうが有効なことも多い。その場合は「本音」を話されたほうの部下が意気に感じることで、仕事上での結束が強まり、自分の方針も理解されやすくなるからである。

後輩に対する場合 指導・育成でのかかわり具合や、相手の理解度のよって「本音」の使い分け方が変わってくる。
自分が直接指導・育成を担当し、仕事へのアドバイス等を通じて信頼関係が確かめられている相手であれば、上司の意向や所属部署の問題等を「本音」で話しておくことも良い。