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新エネルギー

1.新エネルギーとは

 「新エネルギー」とは、自然を利用した再生可能エネルギーや廃棄物等を活用したリサイクル型エネルギー、コジェネレーションや燃料電池などの新しいエネルギー利用形態をいいます。新エネルギーの導入により、石油などの化石燃料消費の軽減が期待できることから、様々な分野で技術開発が進められています。
 「新エネルギー法(正式名称:新エネルギー利用等の促進に関する特別措置法)」では、こうしたエネルギーのうち、「すでに技術的に実用段階にあるが経済性の面 で普及が十分でない」10種類を新エネルギーとしています。また、2001年に「総合資源エネルギー調査会新エネルギー部会」では、法律に定められた新エネルギーに近年注目されているバイオマスエネルギーや氷雪の冷却エネルギー、すでに実用段階にある水力発電や地熱利用も含め、2010年までの導入目標値を検討しています。

※ここでは、供給サイドのエネルギーのうち、発電分野、熱利用分野各4種類の新エネルギーについて、源泉となるエネルギーごとに簡単に解説します。

2.太陽(太陽光発電・太陽熱利用)

(1)太陽(太陽光発電・太陽熱利用)

太陽光発電とは、シリコン半導体などに光が当たると電気が発生する仕組みを利用し、太陽エネルギーを直接電気に変換する発電方法です。太陽電池のパネルを組み合わせて建物の屋根や屋上に設置することが多く、スペースを有効活用でき発電量 (大きさに比例)も比較的自由に設定することができます。電気の通っていない地域の電源や非常用電源としても有効です。
 住宅用太陽光発電設置補助事業などの支援策が用意されたことで、日本での導入実績は1999年末時点で20.9万kW(世界一)となっています。しかし、一般 の電気に比べ価格が高く、太陽電池の生産量の増加と技術の進歩により年々低下はしているものの、さらなる価格の低減が課題となっています。

(2)太陽熱利用

 家の屋根などに太陽熱集熱器を設置し、太陽の熱エネルギーから温水をつくる方法で、太陽熱温水器とパッシブソーラーシステム(給湯のほか冷暖房効果 もある)がともに広く実用化しています。
 導入は、第2次石油危機の当時はブームの感がありましたがその後減少し、近年地球環境問題が意識されるようになって再び増加しています。エネルギー需要の伸びが大きい民生部門のエネルギーを抑制するものとして普及が期待されていますが、初期投資が高いことが課題となっています。

3.風(風力発電)

 風力発電とは、風の運動エネルギーでブレード(風車の羽)を回し、その回転運動を発電機に伝え電気エネルギーに変換する発電方法です。風力発電は、風力エネルギーの最大40%程度を電気エネルギーに変換できる比較的効率の高いものですが、風の強い地点を選んで風車を設置する必要があります(但し最近ではそよ風でも機能する一般 住宅でも使用可能なものも開発されています)。
 風力発電の導入は近年急速に伸びており、民間事業者による売電事業も増加しています。風車は大型になるほど割安になることもあり大型のものの伸びが大きくなっていますが、これらが地域のシンボルとして「町おこし」に一役買っているといった事例もあります。

4.廃棄物(廃棄物発電・廃棄物熱利用等)

 廃棄物発電は、ごみを焼却する際の熱で高温の蒸気をつくり、その蒸気でタービンを回して発電する方法です。発電効率を上げるためにボイラーの高温・高圧化やガスタービンエンジンと組み合わせた「スーパーごみ発電」の導入も進んでいます。
 廃棄物熱利用は、焼却の際の熱あるいは焼却・発電した後の排熱を周辺地域の冷暖房や温水として有効に利用するものです。廃棄物処理施設の周辺に整備された温水プールなどによくこうしたシステムが利用されています。また、燃えるごみを細かく砕き、乾燥、加工してRDF(廃棄物固形化燃料)をつくることができます。

5.バイオマス(バイオマス発電・バイオマス熱利用等)
 バイオマスエネルギーは、生体物を構成する有機物から、酸化・燃焼などの化学反応を介して利用されるエネルギーです。具体的には、直接燃焼、メタン発酵等の生物化学変換、ガス化などの熱化学変換・化学合成による燃料化などがあります。従来産業廃棄物となってしまう木屑や家畜糞尿など林産、水産、農産、畜産などから排出される廃棄物を資源として有効活用することになります。

6.未利用エネルギー

 海や川の水温や工場などから排出される熱、雪氷の冷熱など、これまで利用されていなかったエネルギーを未利用エネルギーといいます。これらは、ヒートポンプや熱交換器を使って、冷暖房、温室栽培や水産養殖、寒冷地の融雪用熱源などに利用することができます。工場排熱、海水、河川水、下水道などの未利用エネルギー活用型の地域熱供給事業は、全国各地で実施されています。

 



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