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講師紹介
グローバルタスクフォース株式会社

世界18カ国の主要経営大学院が共同経営する、35万人のMBA公式同窓生組織の日本支部。日本ではエグゼクティブサーチサービスに加え、雇用の代替としての非雇用型人材スカウトサービス「エグゼクティブスワット」を世界に先駆けて展開。多くのプロジェクト実績を持つ。 また、ビジネスリーダー候補の支援を目的に、WEBサイト「日経Biz GTF」を日経グループと共同で運営。著書に『通勤大学MBA』シ リーズ(総合法令出版)、『図解 わかる!MBAマーケティング』(PHP研究所)などがある。

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wednesday@bizdo.jp


 
■ 第3回
戦略営業のための基本動作その2  
 

 こんにちは。皆様もそろそろ第1四半期の終盤を迎え、慌しい生活を送っていることでしょう。長期的ではなく、短い期間での成果を求められるというのはなかなかつらいものがありますよね。

 先週までに戦略的に営業マンに求められる能力は4つあり、1つ目は効率化、2つ目は『はやさ』だというお話をしました。残り2つが今週の話題で、その最初がその四半期の決算というか業績の数字に関係する話です。

3.計数能力

 最近“営業のための決算書の読み方”という類の本が多くでまわっていますが、なぜだと思いますか。それは、営業に必要な計数能力のうち1つは財務3表(損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書)が読めるようになる事だからです。

 ご存知の方も多いと思いますが、これら財務3表はビジネスの基本能力となっています。
『え?これって経理の仕事では?』と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
 しかし、これらの財務3表は情報の宝庫なのです。
 営業とは契約を取ってくるだけでなく、きちんと代金回収まで含めての営業ですから、例えば流動比率の計算や現金残高の推移などから危険性を見極めることはもちろん、これらの数字と、顧客から提供された営業データなどから的確なアドバイスをすることで、お客様に単なる御用聞きではない付加価値をつけることが出来ます。そして、そのことがより一層お客様へ信頼される営業になる近道となるのです。

 例えば、顧客企業から月別の販売状況を見せてもらい、そこに記された週別の販売推移と店頭売価、在庫量の数字を見て、「よく売れていますね」と表面的なことをいうだけでは単なる伝書鳩営業になってしまいますね。

 そこで、もし、「先月A商品をテスト的に10%値引き販売したX店での売上が5%上がったそうですね。実際にX店を見てきましたが、その期間は単に値引きをしただけではなく棚割りも通常よりも良い場所に変えていたため、その要素を差し引いて考える必要があると思います。現にA商品に変わって悪い場所に移されていたB商品は値段を変えていないのに売上が5% も落ちていますね…」といったが出来たとしましょう。そうするとこの顧客企業はこいつよく勉強してるなと思って、その営業マンに信頼を置いていくことでしょう。

 また、営業に必要なもう1つの計数能力は、市場・自社・顧客の基本的な数値を頭に入れることです。ここで言う市場の数字とは自社が抱えている直接の顧客のことだけでなく、顧客が抱える顧客の市場も含めてです。

 例えば、あなたが製造装置メーカーであれば、製造装置を購入してくれる企業のことだけでなく、装置購入企業が販売する最終組立メーカーにどんな会社がどれだけあって、最近の生産高の推移はどうなっているかは最低知っておいたほうがいいですよね。そのために営業という職種でも計数能力が必要とされるのです。

  皆さんが思い込んでいるほど会計の基本は『難しいもの』ではありません。これらは国語と同様コミュニケーションのルールに過ぎません。『今まで少しかじったことがあるけど、難しすぎて挫折した』という方がいらっしゃったら、それは『細かい部分を考えすぎ(真剣に研究しすぎ)』でしょう。経理担当にとって必要な会計と違い、経営者や営業担当にとっては『株主や税務署に報告するための会計』ではなく、『経営・営業に活かすための会計』であり、大まかに見て、目立つ数字があればその数字を推測し、分析して原因を突き止める。そしてその対策案を考える、これが営業に活かすための会計です。

  繰り返しますが、細部まで細かく正確な数字を確認する必要は全くありません。何が営業に関連していて、その数字からどういうことがいえるか、ということを大まかに見るだけで十分なのです。

 

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