民間企業の今年冬のボーナスは企業収益の回復で、冬期としては7年ぶりに増える見通
しで、第一生命経済研究所の推計は1・9%増の44万円となっています。過去最大の落ち込みとなった昨年から一転し、1・4%増(厚生労働省調査)となった夏に続いてのプラス。ただ企業規模によるバラツキがありますし、ボーナスをもらえる人が減って、総支給額は減少することが予想されるため、個人消費への好影響は期待薄ですね。
相変わらずシビアな経済状況の中、「家計体力別運用術」実行のために、まず自分の家計の体力を客観的に判断する必要があります。一人暮らしか親と同居なのか、既婚か未婚か、こどもの有無などによって、家計の体力は変わってきます。一概に言うのは難しいですが、わかりやすい目安をいえば「仕事がなくなって収入ゼロの状態でどのぐらい生活できるか?」がポイント。
3カ月以下の生活費しか手当していない、あるいは借金でマイナスというようでは思いっきり「虚弱体質」。それ以上半年以下の場合で「並クラス」、1年を超えたっぷり貯蓄しているという状況で「ストロング」と分けることができます。
ボーナスなど一時的にまとまったお金が手に入るときは、家計の体力を一気にアップさせる良い機会。このチャンスを逃さないことが何より大事ですよ!
[思いっきり虚弱タイプ]
虚弱タイプの中でも借金のある人とない人ではオススメの運用法が異なります。 「ローンのある人はまず借金の返済を急ぐべし」。というのもカードローンの金利はたいてい10%以上。手元に少しでもまとまったお金があるなら、利息の付いている借金を減らすことが大事。抱えている借金を返済することは、もっとも安全で高利回りの“投資”となります。全て返済してもなお現金が残っていたら、迷わず銀行や郵便局の定期へ。まずは“タネ銭”を減らさないように、元本が保証されている定期預金で運用すべき。
オススメの金融商品は、銀行の定期預金、郵便局の「ニュー定期」「定額貯金」など。ボーナスシーズンは、金利上乗せなどのキャンペーンを行っている銀行が多いので、少しでも金利の高い銀行を選ぶと良いでしょう。
◇オススメの運用商品……金利1%のネット定期預金
ネット銀行のイーバンクでは、現在1%の定期預金をキャンペーン中(2004年1月19日まで)。都銀の5年物定期が0.1%なので、なんと10倍の高利回り! 虚弱タイプの方は貯蓄が長続きしないという弱点があるので、期間が長い商品は好都合と言えるでしょう。他にもソニー銀行やジャパンネット銀行などのネット専業銀行の定期預金は他の銀行に比べて高金利なので要チェック。
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[ちょっぴり貯蓄に余裕アリの並クラス]
「半年ぐらいは仕事しなくても生きていける!」程度の貯蓄を持っているのが、家計体力ミドル級の人たち。基礎体力となる貯蓄はすでに確保されているので、それを増やすために少しでも有利な金融商品に預けるように工夫しましょう。流動性のある預金とは別に、中長期で運用する「保険」や「債券」のようなもので運用しても良いでしょう。元本割れしない金融商品を選ぶべきです。
◇オススメの運用商品……変動金利、途中換金OK!の「個人向け国債」
「個人向け国債」は最小単位1万円で購入でき、元本保証で変動金利(金利上昇局面でも大丈夫!)しかも途中換金オッケー!
こんなオイシイ金融商品が「個人向け国債」。購入単位が1万円と小口であることや、満期(償還期間10年)前に売却しても日本国(財務省)が元本を責任保証してくれます。もっとも魅力なのが中途解約でも元本が保証されること。「個人向け国債」は10年満期が基本ですが、発行から1年経過すれば、いつでも換金することが可能。直近2回分の利息がペナルティとして差し引かれてしまうものの、元本については購入時の金額のまま買い取ってもらえます。
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[バリバリ元気!貯蓄バッチリのストロングタイプ]
「年収ぐらいの貯蓄があればひとまず安心」とはいえ、景気がさらに悪化していつ失業するかわからないこのご時世、ボブ・サップ級のダイナマイトな貯蓄力があるといえども、やはり安全性の高い商品をメインに運用すべき。「そんなのつまら〜ん」と思うかもしれませんが、実は、バブル崩壊以降10年間に1番お金を残しているのは、「高金利時代に郵便局に定額貯金した人たち」(貯金がほぼ2倍になったと言われる)なのです。
◇オススメの運用商品……インフレ対策のためにミニ株にチャレンジ!
「ちょっとぐらいならリスクをとってもいい」と考えるなら、金融資産の一部を株で持つことも一案。株価が上昇すれば、預金利息をはるかに超える利益を手に入れることもできますし、インフレに強い株式投資は、インフレ時のリスクヘッジにもなります。少し前に比べ、日経平均株価は下がっていますが、こうした下がっているときこそが“買い時”ではあります。単位
株の10分の1から投資できるミニ株なら、少ない資金でもOKです。 |
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ところで最近、銀行の定期預金キャンペーン商品の中には、投資信託や外貨預金をセットしたキャンペーン商品を多く見かけます。セット販売で円定期預金の金利を上乗せするのが一般的。でもセットされる投資信託には2%程度の販売手数料がかかるので、トータルで考えれば決しておトクではありません。投信は価格変動による元本割れリスクのため、円定期預金の上乗せ分が吹き飛んでしまうこともあり、メリットの薄い金融商品です。
また外貨預金とセットにして円定期預金の金利アップ商品も要注意。定期預金の場合、「米ドル・ユーロ定期預金の金利10%!」と派手にコマーシャルしている銀行もありますが、その定期預金は1カ月物なので、この優遇金利が適用されるのはわずか1カ月だけ。それを超えると通常の金利に戻ってしまいます。1年間を通じて10%の金利が付くわけではないことを覚えておきましょう。
何はともあれ、「小さなことからコツコツと」(by西川きよし)というわけで、「金力アップ」の道は長く地道な努力の積み重ね。地味な運用法だけど、まずは定期預金からコツコツ始めなきゃいけません。なにより、借金があったらまず返済をオススメしま〜す。
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