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講師紹介


長田イク子
(おさだいくこ)

196●年生まれのO型、青森県出身。何事も体当たりでチャレンジする熱血FP(ファイナンシャルプランナー)。FPになる前は放送作家という彼女が、結婚を機に、住宅ローン、夫の生命保険の見直しを進めるうちに、お金のことに目覚め、FPの資格を取得したという異色の経歴を持つ。「若い女性の目線で経済を語りたい!女性の財布を守りたい!お金を効率よく殖やして、この平成大不況を、したたかなウーマンパワーで吹き飛ばそう!」の合言葉をモットーに、So-netの「平成おんなの金融道」をはじめ、各種メディアで活躍中。



   ■第3回    
♪よ〜く考えよう、「医療保険」は大事だよ〜♪
備えあれば憂いナシ!
安く必要な保障をカバーする「医療保険」の大研究
 

 

 ♪よ〜く考えよう、お金は大事だよ〜♪ このフレーズ聞いたこと、ありませんか? 先日、今年の流行語大賞が発表されましたけど、「マイ流行語大賞」は、断然コレ!
 家では振り付きで、しょっちゅう口ずさんでいます。先行き不透明なご時世を、良くも悪くも象徴してますよねー。この曲が流れるのは、外資系生保の「医療保険」のテレビCM。病気になったとき、頼りになるのは、家族、カレ、友人、ペット? みな精神的な支えになってくれたとしても、経済的にサポートしてくれるのは“お金”であり、万一のときの「保険」。しっかり備えておけば、不意の入院に慌てふためくことはありません。病気やケガで何かと心細くなるとき、お金の心配とはなるべく無縁でいたいものですよね。

 ということで今週は、病気やケガなど「まさかの時」の備えとなる「医療保険」の活用術をお教えいたしましょう!

 そもそも「医療保険」とは、病気やケガで入院・手術をしたときに入院給付金や手術給付金を受け取ることができる保険です。病気・ケガで亡くなったり高度な障害が残ったりしたときには、死亡・高度障害保険金(給付金)が支払われます。ただし一般的に金額は少なめ。また、保険料は基本的に“掛け捨て”で、満期保険金はありません。
 「医療保険」の中心となるのが入院保障。自分が病気やケガで入院したときの医療費負担を軽くするために加入するもので、終身保険や定期付終身保険などの主契約に特約をつける、あるいは単体の医療保険に加入することで準備できます。「入院何日めから出るのか」「1日いくらもらえるのか」が基本的なチェックポイントです。医療保険の特徴を十分比較し、自分のニーズに合った保険を選ぶ目を養いましょう。

■民間の医療保険加入する前に、
 公的な「健康保険」でどこまでカバーされるかチェックしよう!

 入院時に力強い味方となる医療保険ですが、病気やケガが心配だからといって、必要以上に加入するのも考えもの。それだけ保険料がかさむことになり、病気にならなかった場合は(それはそれでラッキーですが)、結果的に“費用対効果”の費用ばかりがかかることになります。そもそも公的な医療保険である「健康保険」でカバーされることも多いのです。そこでどの程度まで公的にカバーされるのかおさらいしましょう。
 まず、ケガや病気にかかったときに保障の基礎となるのが「健康保険」。自営業者とその家族が加入する「国民健康保険」、サラリーマンや公務員などが加入する「組合健康保険」の2種類に分かれます。ともに通院や入院にかかる医療費の3割が、本人・家族とも自己負担となります。
 「大病や大ケガで、自己負担が何百万もかかったりしたらどうしよう」と心配になるでしょうが、ノープロブレム。医療費の自己負担額が月に一定額を超えた場合は、その超過分が加入する健康保険から還付される「高額療養費の制度」があります。国民健保、組合健保のどちらに加入していても受けることができます。たとえば1カ月の医療費が30万円かかった場合、約22万円が戻ってきます。自己負担は約8万円となりますので、過度の心配は必要ありません。 

■自分で確保する1日当たりの医療保障は、自営業者の場合は所得保障の
 意味もあるので最低でも1万円ぐらい、
 
会社員の場合は5000〜7000円程度が目安
 健康保険が適用されない項目で、特に費用がかさむのが差額ベッド代(1日あたり5000〜1万円ほど)。他にも食事代や高度先端医療が範囲外です。入院生活をはじめると、パジャマや日用品など細々としたものを買い揃えなくてはいけませんが、これらも健保の範囲外。そんな時に頼りになるのが医療保障の入院給付金なのです。ワタシの友人で、「イビキがすごいので個室じゃないとダメ」という理由から、差額ベッド代を確保するために医療保険にたくさん加入している女性がいます。人それぞれ事情があるので、「入院給付金はこれだけあれば十分」と一概には言えませんが、自営業者やフリーで仕事をしている場合は所得保障の意味も含め最低でも1万円ぐらい、会社員の場合は、5000〜7000円程度が一般的です。
 現在、加入している生命保険でこのぐらいの医療保障が付いていたらまずまず安心。新たに保険に加入するなら、自分が必要な保障を見極め、保険料を吟味したうえで適した商品を選ぶことが大事です。当然ですが、1日あたりの入院給付金が増えるほど、保険料は高くなります。会社の福利厚生が充実しているというケースでは、あまり心配しなくても良いでしょう。何でもカバーしようと多くを求めると、保障内容は豪華でも保険料の支払いに四苦八苦する保険ビンボーになりかねません。

医療機関に支払うもの
その他に必要な費用
健康保険診療範囲内
健康保険診療範囲外
パジャマ代
交通費
所得補償
休業補償など
入院基本料
検査料
手術料
注射料
投薬料
その他(処置料、放射線治療料、画像診断料など)
食事代
高度先進医療費
差額ベッド代
↓↓
↓↓↓
3 割
全額自己負担

■医療保険はあくまでも保障のベース、
 万一のときは保険と貯蓄の2本立てでカバー

 最後に……。♪よ〜く考えよう、お金は大事だよ〜♪というフレーズの通り、お金はとても大切。そう考えると、「医療保険」だけで万一のときをカバーしようというのもどうかと思います。医療保険はあくまでも保障のベースとし、不足分は貯蓄で補うというスタンスも必要です。というのも医療保険は基本的に掛け捨てなので、病気にならなければ掛け金はムダになってしまいます。でも貯金ならば、病気にならないときはお金が残り、いろいろなものに使えます。それなりに貯金があるならば、医療保険は不要といってもいいぐらいなのです。医療保険はあくまでも保障のベースとし、不足分は貯蓄で補うといった割り切りも必要です。ま、それと病気にならない頑丈な体作りも大切かな。健康を考えて、深酒、夜遊びはホドホドにしましょうね。

 なお医療保険は病気やケガなどの医療保障に目的を絞った保険であり、死亡保険金はごくわずかで一般的に50〜100万円。扶養家族がいる場合は、これでは全く物足りないので、別の保険で死亡保障を確保する必要があります。ご家族のいる方は、「医療保険」+「生命保険」で万一の時に備えましょう。ではまた来週!

 

 




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