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講師紹介


松原伸禎
(まつばらのぶよし)

1977年生まれ。週末起業家。大学在学中からホームページ制作をはじめ、その経験を生かしてITソリューション系会社に勤務。その一方で、自らの個人事業ノーブルウェブを立ち上げ、地元商店や地域団体を対象にホー ムページ制作、運営、コンサルティングを行う。趣味は中国語会話とカフェ めぐり。特定非営利活動法人週末起業フォーラム監査役、社団法人杉並青色申告会インターネット顧問。共著に「会社を辞めずに簡単にできる 週末 起業」(双葉社)など。


   ■第3回  仕事がもらえた!  
 

 みなさんあけましておめでとうございます。松原です。
 1年の計は元旦にあり。今年こそ週末起業を始めたいと思っている方、この際ですので家族にでも宣言してしまいましょう。人間、宣言してしまうと自然とファイトが湧いてくるものです。この1年が皆さんにとって実りある1年になる事をお祈りしつつ、早速本編に入ります。

 エンタテインメント系サイトのバナー広告でお金を稼いだ話を前回させていただきました。このバナー広告での収入はやがて下火になっていきますが、私の手元には大きなホームページを運営したという実績と経験、そしてアクセス数アップのためのノウハウがしっかりと身に付いていました。学生だった私はこれを武器に就職活動をし、現在勤めているITソリューション系の会社に就職することになります。

 就職を控え、私はバナー広告で稼いだお金を計算してみました。すると、すでにその年の所得はバナー広告の収入だけで100万円を超えそうな勢い。当然所得税が発生することになります。自営業者の両親のすすめで税務署にノーブルウェブとしての開業届を出し、地元の納税団体にも登録し、申告を行うための準備を整えました。開業届などの諸手続きについては次回詳しくお話しすることにします。


バナー広告の終焉と新しい仕事

 こうしてビジネスの体制が整ったのですが、肝心のバナー広告の収入は次第に減少しつつありました。ネットバブルに陰りが見え始め、これまでのように安定した収入が見込めなくなってきていたのです。もちろん、このまま収入が入るのであれば、就職後もサイトは続けていきたい、という思いもありましたが、それほど強い気持ちではありませんでした。そして就職を機に、今まで築いてきたエンタテイメント系サイトの看板を下ろすことを決意し、バナー広告での収入は減少していく事になります。

 バナー広告という収入の柱を失いつつあるノーブルウェブはその他に収入のあてもなく、サラリーマンとなった私は慣れない会社の仕事で手一杯の状態でした。そのまま自然消滅・・・、と思っていた矢先、1つの話がもちあがりました。両親のすすめで登録した地元の納税団体、杉並青色申告会のホームページを構築するという話です。後に考えると、私の週末起業ライフの第一歩となります。


IT革命に乗って初仕事をゲット!

 2000年。その年の流行語大賞にもなる「IT革命」という大きな潮流の中で、企業は自社のホームページを次々と立ち上げていきました。それは私の周りでも例外ではなく、私が勤めている会社でも、ホームページ構築の案件がいくつも存在しました。私はその特殊な経験を買われ、そんな複数のプロジェクトに参加していました。そんな会社の仕事の話を両親としているときの話です。杉並青色申告会でもホームページを作る話があるという事を聞いたのです。

 話を聞いて間もなく、私は会のホームページ委員会に参加することになりました。これは私が特別希望したことではなく、会のほうからお呼びがかかったためです。地元の商店主や小規模事業の経営者で構成される杉並青色申告会は、インターネットを商売とする人材が少なかったのでしょう。会の担当者と私の両親が知り合いだったという事もあり、「松原さんちの息子がコンピュータに詳しいらしいよ」という会話から私に白羽の矢が立ったという事のようです。ホームページ委員会に何度か参加し、会社で培った経験や自分のノウハウを駆使して企画提案を行いました。そしてとうとうノーブルウェブとしてホームページ制作を受注するに至ったのです。


週末起業生活のはじまり

 制作期間はおよそ2ヶ月。昼間は会社で仕事をし、夜は家でホームページ制作を行うという二重生活が始まりました。今思えば、これが私の週末起業スタイルの始まりです。自分でホームページのデザインを行う傍ら、会の担当者とはメールで連絡を取り合い、進捗状況を報告していきました。週末はまとまった時間がとれるので、休日を返上して作業の時間にあてました。忙しい合間を縫って時間を捻出していくスタイルはやがて習慣化し、時間を効率よく使う方法も身に付いていきました。このホームページ制作が完了する頃には、この二重生活にも慣れていました。

 杉並青色申告会のホームページを作り上げたとき、私の中で少し手応えのようなものを感じました。こうやってホームページを作っていくことで、ホームページの制作・運営というノーブルウェブの新しいビジョンが見えてきたのです。事実、この仕事がきっかけで、制作実績ができ、その実績を買われて青色申告会の会員のホームページや、地元商店のホームページ制作や運営を手がける事になったのです。


まずは身近な所の「お手伝い」から

 今振り返ってみると、私のケースは人との出会いに恵まれ、幸運にも初仕事が取れたのだと思います。杉並青色申告会の仕事を経験したお陰でノーブルウェブとしての実績ができ、営業活動も楽になりました。週末起業は動いてしまえば、その分どんどん加速していきます。まず自分のビジネスを加速させる事を考えましょう。どうやって加速させるか、それはどんどん仕事をこなす事だと思います。

 一般の起業の場合は、まず収入の確保が最優先課題ですが、週末起業の場合は必ずしもそうではありません。週末起業家はサラリーマンとして会社から給料をもらう立場ですので、収入の確保よりも、まず仕事の確保が先になります。つまり「お手伝い」や「ボランティア」のレベルでスキルを磨きつつ、実績を積んでいけば良いのです。実績を積めば、収入は後からいくらでもついていきます。

 周りを見渡せば、ご自身のスキルが活かせる「お手伝い」や「ボランティア」の機会がたくさんあるはずです。その機会を逃さずに手を挙げてください。そこで培われる経験やノウハウは、きっと無駄にならないはずです。

 



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