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講師紹介


松原伸禎
(まつばらのぶよし)

1977年生まれ。週末起業家。大学在学中からホームページ制作をはじめ、その経験を生かしてITソリューション系会社に勤務。その一方で、自らの個人事業ノーブルウェブを立ち上げ、地元商店や地域団体を対象にホー ムページ制作、運営、コンサルティングを行う。趣味は中国語会話とカフェ めぐり。特定非営利活動法人週末起業フォーラム監査役、社団法人杉並青色申告会インターネット顧問。共著に「会社を辞めずに簡単にできる 週末 起業」(双葉社)など。


   ■第5回  週末起業家やりくりノウハウ  
 

 会社の本業との上手な両立について紹介

 みなさんこんにちは!松原です。前回までで私が週末起業するに至った経緯をお話させていただきました。私の場合、偶然が偶然を呼び、結果として週末起業家になってしまったのですが、周りに同じ立場の仲間などいるはずもなく、何もかも手探り状態でした。そんな中で、具体的に週末起業と本業とのやりくりをどのように行っているのかをご紹介したいと思います。


メールをフル活用。ネット環境とパソコンは必携のツール

 平日は本業で会社員をしている週末起業家の場合、外出しての顧客との打ち合わせはもちろん、時間を束縛される電話なども使用できません。一昔前であればそれが週末起業の大きなハードルでしたが、インターネットの普及により、メールによるコミュニケーションが可能になりました。メールであれば時間や場所を選ばず、顧客とコンタクトを取ることができます。

 私はいつでもどこでもメールが見れるよう、ノートパソコンを持ち歩いています。ノートパソコンにはAir-Hがついており、電波の届くところであれば、どこでもネットにつなげる事ができます。週末起業の仕事環境を持ち歩いているようなものですね。これなら近くのカフェに立ち寄ってメールをチェックできますし、簡単な作業を行って自宅に作業データを送ることもできます。

 「週末起業」の著者である藤井孝一先生もおっしゃっているように、インターネットの活用は週末起業の大きなウェイトを占める重要なポイントです。自分の仕事をいかにパソコンの環境に詰め込めるかが勝負と言っても過言ではないくらいです。


ホームページで顧客を開拓

 これといった人脈もなく顧客のあてがない場合、自分のホームページを作って集客を始めます。これは一般企業も同じ論理ですが、自社のサービス案内や、メリットを謳ったものを作ります。ホームページをできる営業マンに仕立て上げる事さえできれば、平日は本業に専念していたとしても、常に新しい顧客を開拓する事が可能です。

 ただここで注意したいのが、あまりホームページにばかり時間を割いてはいけないという事です。ホームページを作ることが目的でなく、ホームページに来たお客に商品を売る事が目的なのです。にわかホームページ専門家にはならず、わからない分野は専門家にお任せしてしまう「餅は餅屋」方式をおすすめします。
 ホームページの技術的な部分は最低限のポイントの部分だけ押さえ、自分のビジネスに貴重な時間を使ってください。


メールマガジンで自己アピール

 メールマガジンも週末起業家にとって重要なツールです。メールマガジンは情報量でこそホームページには及びませんが、自分のタイミングで利用者にどんどん発信していく事のできる媒体です。では実際メールマガジンで何を書こうか、と考えると週末起業のアイデアと同様、頭を悩ませる人も多いかもしれません。もちろん自分のビジネスに関連する事であれば良いのですが、あまり自分の商品のPRばかりしてしまうと、購読者もウンザリしてしまいます。それでは逆効果です。あくまで情報を提供する合間にPRする、と考えると良いでしょう。

 週末起業は会社ではなく個人の事業ですから、会社にいるとき以上に週末起業家自身の人柄が関係してきます。メールマガジンを読んでいて、「この人に仕事を任せたい!」と思わせるには、専門知識以上に、安心感や人柄をアピールしていく事が必要です。私のメルマガでは専門であるはずのホームページ制作関連の話題はほとんどなく、私自身を売り込むように心がけて書いています。実際、見ず知らずの人が「メールマガジンを読んで発注を決めた」とおっしゃっていただく事が少なくないのです。


昼休みは同僚と時間をずらす

 本業ではせっかく息抜きの休み時間ですが、週末起業にとって見ればこれもまた貴重な平日昼間の時間です。同僚とランチに行くのもまた楽しいのですが、私は他の人とずらしてお昼休みをとることで、この時間を電話連絡可能な時間として位置づけています。クライアントにはあらかじめこの時間であれば電話が可能である旨を伝えているので、昼休みになると何本か電話が入ってきます。



主な作業は平日夜間、できないものは週末へ

 週末起業家と言えども、週末を丸ごと使ってしまっては休息の時間がありません。自分の身1つで仕事をする週末起業家は、体調管理ができる事も重要な条件です。私は最低でも1日は完全休養にあてるようにしています。普段週末起業として使っているのは平日の夜間です。夜間でできない大きな仕事があれば、夜更かしは禁物です。それは週末の土日のいずれかを使って処理するようにしています。



確定申告は会社に内緒で

 会社にもし週末起業がばれるとすれば、それは住民税の納付時です。会社が自動的に給与から住民税を支払っている場合があるのです。会社に通知させるのを防ぐには住民税を自分で支払う必要があります。それは確定申告する際、住民税の項の中に「自分で納付」するというコーナーがありますので、忘れずにチェックするようにしてください。それでも安心できないという方には、奥さんを事業主にしてしまうという裏技もあります。



 以上、週末起業のやりくりノウハウをご紹介してまいりましたが、会社にばれてしまうときの事を考えて言い訳も考えておいた方が安心です。実家の家業を手伝っているとか、不動産収入などはその王道とも言えます。要は考え方1つです。ばれないようにとひたすら隠すより、週末起業によって深めた経験・知識でこれまで以上に会社に貢献できれば、それは会社にとっても悪い話ではないはずです。本業をおろそかにしたり、損害を与えたりさえしなければ、本業との両立は十分可能なはずです。

 



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