週末起業家同士で仕事のやり取り。思わぬ情報が転がり込むかも。
みなさんこんにちは!松原です。前回、前々回と、私の同志であり、よきビジネスパートナーであるお二人の週末起業家の方をご紹介しました。会社はもちろん、家族や友人にも周囲になかなかカミングアウトしづらい週末起業ですが、同じような境遇で頑張っている人を見つけると、お互いの置かれている状況がわかるのか、自然に繋がりができてきます。
今回は、こうした週末起業家のネットワークを通じて広がる週末起業というビジネス形態の無限の可能性にスポットを当ててみます。
■出会いは突然やって来る
翻訳Aプラスの梅村さんと私が出会ったのは2001年の年末。まだできたばかりだった週末起業セミナー参加者のメーリングリスト(現在停止中)に梅村さんがホームページの悩みを投稿されたのがきっかけでした。「ビジネスアイデアはあるが時間と技術がなくてホームページが作れない。誰かに作ってもらえないか」というメールだったと記憶しています。当時、地元の商店などを主な顧客としてホームページを作っていた私は、同じく週末起業を立ち上げようと頑張っていらっしゃる梅村さんの力になろうと、何度かメーリングリスト上でアドバイスをさせていただきました。
それが縁で1度梅村さんにお会いする事になりました。場所は梅村さんの本業のオフィス近く、私は営業の合間をやり繰りして時間を捻出したのを覚えています。そこで正式にホームページ制作の受注をいただき、オープン後、梅村さんは晴れて週末起業デビューを果たしたのです。
■週末起業フォーラム設立として
私にとっても梅村さんのお仕事が週末起業家のホームページを作った初めての経験です。梅村さんにはことある度に私の事をご紹介いただき、メーリングリスト上のやり取りも注目を集めたのか、他の週末起業家の方からのホームページ制作の発注をいただくようになりました。
ほどなくして、メーリングリストで私たちのやり取りをご覧になっていた主催者の藤井孝一さん(現代表)から声をかけていただき、週末起業フォーラムの設立にホームページ担当スタッフとして籍を置くことになりました。これが良い契機となり、週末起業の前線基地であるフォーラムでの仕事が私の人脈を爆発的に拡大させたのです。
■飲み会で隣の席に座ったのが縁で仕事になる
週末起業フォーラムでは定期的に週末起業家の会合を行っています。その場にスタッフとして参加させていただいた私の周りには先述の梅村さん同様、ホームページに悩みを抱えている週末起業家やその予備軍の方々でいっぱいでした。偶然にも席が隣になった方と商談が始まり、その場で次回お会いするアポを取り、仕事につながっていった事もあります。もちろんこれは私が例外の存在ではなく、その場で意気投合し、周囲でもお互いの専門分野を活かしてタッグを組んでビジネスを始められた方も何人となくいらっしゃいます。週末起業家同士が集まるという事はそこで仕事が生まれるという事です。ただの名刺交換に終始してしまうような異業種交流会とは話す内容の質が違うという事を実感しました。
■思わぬ所で実感する人脈の広がり
こうして広がっていくビジネスネットワークは思わぬ副産物を呼び込みます。「松原さん、この前私の営業先でホームページの話がでたんだけど、よかったら話を聞いてもらえないかな?」私の元にこういった依頼が多く届くようになりました。週末起業家のお仲間が客先でホームページの話が出ると、私の事を紹介していただけるのです。もしこの立場が逆で、私が営業先でそういった話が出たとしても話は簡単です。例えば翻訳の仕事が出れば梅村さんの事を紹介しますし、小冊子の発送代行の話が出れば永井さんの事を紹介できますよね。お互いが時間のない中でそれぞれの営業の役割を果たせば、その分の仕事が獲得できてしまうという仕組みです。週末起業家同士で少ない営業機会を効率よく利用できてしまうネットワークを作る事で顧客開拓は通常よりもスムーズに進むはずです。
■起業家同士のコラボレーションで更なるビジネス展開を
実は梅村さんと私はもう1歩踏み込んだコラボレーションを考えています。翻訳+ホームページで多言語に対応したホームページを制作する事が可能になるのです。「ホームページを翻訳したい」とか「多言語対応のホームページを制作したい」といった顧客のニーズはそれぞれにいただいており、お互いにそれらの看板を掲げる事によってそれぞれの商品力がアップしますよね。こういった例は私たち以外にも多く考えられるものです。例えば、英会話サービスを提供するビジネスと英語教材を販売するサイトだったり、結婚式場の斡旋サービスと電報の配信サービスだったり。物販のサイトであれば、お互いの商品を販売し合う事から始める事ができます。自分では補えない部分を他の週末起業家に補完してもらうことで商品力を強める事が可能です。こういった協力関係は一般の企業でも同じくやられている事だと思いますが、お互いの裁量で進めることのできる週末起業となるとその進化のスピードも桁違いです。
■それでも1人で悩んでいる方へ
週末起業家とは本来孤独な存在であり、今こうしている瞬間も、ビジネスアイデアが浮かばない、1人ではとても実現できないビジネスだ、などと1人で悶々と悩んでいる方が相当数いらっしゃるのではないかと思います。梅村さんと私の出会いは、梅村さんがそうした悩みを打ち明けてくれた事がきっかけでした。1度そうした悩みを打ち明けられる存在を作ることが週末起業家ネットワークへの近道なのかもしれません。1度ネットワークが作れればしめたものです。遅かれ早かれ、1人ではなしえなかった事がこんなに簡単に実現できるのか、と実感する場面に遭遇する事でしょう。一般の企業よりも人と人との繋がりを感じられるのが週末起業のもう1つの側面だと思います。
|