詳細


ビジネスお役立ち資格集
 事務職系、営業・販売系、クリエイティブ系、スペシャリスト系、その他

各種ビジネスマナー集
 入門者から上級者まで

各種ビジネス文例集
 すぐに使える例文が150以上!

ビジネスキーワード集
 経営戦略、組織、人事、社会、経済など

リンクについて

●QuickTimeの基本設定について

ビジネス道場メールマガジンは月水金の週3回発行予定です。

登録   解除





ちず丸へGO!






 

 




 
講師紹介


藤田憲一
(ふじたけんいち)

1970年生まれ。ダイレクトマーケティング広告会社、大手広告会社、シンクタンクを経て、現在(株)JMARCH取締役CEO(女性サイトとしては国内最大級の書込数を誇るコミュニティを運営)、(株)ニューズウォッチ情報事業部長(東芝、電通、三井 物産、凸版、ニューズエッジ、新規事業投資の6社のJV。ニュースクリッピング。国内2位の検索エンジンフレッシュアイの運営を行う。)、(株)NCI代表取締役社長 (テキストマイニングを用いた戦略コンサルティング事業を行う)に就任。
主要著書
驚くほどマーケティングが身につく本(中央経済)/よくわかるCRM(日刊工業新聞)/テレマティクス(日刊工業新聞)



【質問はこちらまで】
oldcolumn@bizdo.jp


■藤田憲一公式サイト■


 
■ 第14回
 顧客視点、IT時代のマーケティング その1  
 

 早いものでこのシリーズも14回目を迎える。

 シリーズを通して読者の皆様から言われていたことが「CRMに関してはや らないんですか?」ということである。
 そこで、今回から「顧客視点、IT時代のマーケティング」ということでCRMに関して話をする。

 昨今、マスマーケティングから個対応のマーケティングへの脱却が言われて いる。ダイレクト・マーケティング、リレーションシップ・マーケティング、ワン・トゥー・ワン・マーケティング、インタラクションを介したマーケティ ングは名前を変え進化している。しかし細かい違いを抜きにして、これらの考 え方がCRMにつながったことは間違いない。

 そこで、CRMの根底に流れる考え方の中で最も基本になる部分を最初に理 解していく。  そもそもCRMとは? CRMとはCustomer Relationship Management の略で顧客について正確に知り、顧客の価値観を充足させつづけることで、顧客 に必要とされる関係を構築、維持し続ける経営手法のことを指す。
 しかし、CRMとはシステム構築とイコールで考えられがちであり、CRM パッケージを導入することがCRMの目的になってしまっているところも多い。

 本来、CRMの課題は企業によって全く異なるものであり、パッケージ化は 非常に難しいはずである。つまり、システム構築はCRMのための手段でしかなく、しかも、入口でし かないのだ。

 CRMとは、何かということについては、目的、戦略、戦術の3つの観点からまとめると理解しやすい。


目的:顧客価値の最大化

戦略:顧客ロイヤリティの形成・維持

戦術:顧客とのリレーションの形成・維持のための
   適切なコミュニケーション
   (戦術の要素)IT、組織改革による効果向上、効率化


 CRMの目的は「顧客価値の最大化」である。
 顧客価値とは、1人の顧客からあがる売上や利益のことを指す。つまり、多くの顧客に買ってもらうという観点に立った「市場の中でのシェアを重視する」考え方ではなく、1人の顧客から「何度も」「たくさん」買ってもらう、つまり、「その顧客の中でのシェアを重視する」という観点に立った考え方である。
 顧客価値最大化とは、その顧客シェアを最も高い状態に保つということである。


顧客価値 = 1人の顧客からあがる売上や利益

≠ 市場シェアを重視
  多くの顧客に買ってもらうという観点

= その顧客の中でのシェアを重視
  1人の顧客から「何度も」「たくさん」買ってもらう

 その目的を叶えるためには、顧客にブランドや企業を好きでいてもらい続けなければならない。そこでCRMの戦略では「顧客ロイヤリティーの形成・維持」を目指すのである。
 顧客ロイヤリティーとは、そのブランドに対する強い思い入れであり、顧客が強いロイヤリティーを持つと、そのブランドを繰り返して購入してくれたり、良い評判を周囲に広めるという企業にとって好ましい行動をとってくれる。


顧客ロイヤリティー=そのブランドに対する強い思い入れ

顧客が強いロイヤリティーを持つと
顧客価値向上=そのブランドを繰り返して購入してくれる
口コミ効果 =良い評判を周囲に広める

 この顧客ロイヤリティーを生むのが顧客とのリレーションシップである。つまり戦術としては、この「リレーションシップを形成あるいは維持するコミュニケーション」が重要になってくる。
 このコミュニケーションを飛躍的に便利に、且つ高度化させ、コストを削減させるのがITであり、IT導入に際し、そのパフォーマンスを最大化させるための組織改革である。
 つまり、多くの人がCRMそのものだと思っているITや組織改革は、CRMの中の戦術の要素でしかないのである。

 しかし、このITや組織改革が重要でないかといえばそうでなく、ITとそれに伴う組織改革はCRMの大前提となる。
 つまり、ITはCRMにおいて重要な役割を果たすが、CRMの本質ではないということである。

IT & 組織改革
CRMの大前提であるしかし、CRMの本質ではない

 今週のキムタクのドラマ「グッドラック」で、ベテランパイロットが「ハイテク機」を苦手視するシーンがあったが、マーケティング畑でも、ITが本業の分析畑の人はともかく、管理職、あるいはクリエイティブ、プランニングに寄った人はITを敬遠しがちな人もいる。
 しかし、CRMはITとしてではなく、以下のように理解したら非常に人間味があるものだとわかるだろう。

 例えば、あなたに好きな人がいた場合、あなたはその人と付き合いたいと思う。それが、「顧客価値の最大化」だ。あなたは、その人と1回だけデートしてもらうのでなく、より深く、より長く付き合いたいと思うだろう。
 そして、そのためには、その人にあなたが好かれる必要がある。これが、「ロイヤリティーの形成・維持」だ。
 また、好かれるためには、あなたがキムタクばりのルックスでもない限り、まずは、よい関係作りから始めなければならない。あなたの存在を認知してもらい、彼女にとって価値ある存在になることが必要である。これが、「リレーションの形成・維持」だ。
 実はこれがCRMである。
 つまり、恋愛の成否を左右するものと、CRMの成否を左右するものは同じ。コミュニケーションが重要ということである。

 

 



掲載の記事・写真・イラストなどの全てのコンテンツの無断複写・転載を禁じます。
Copyright 2005 Global-eye Co.,Ltd all rights reserved.