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講師紹介


藤田憲一
(ふじたけんいち)

1970年生まれ。ダイレクトマーケティング広告会社、大手広告会社、シンクタンクを経て、現在(株)JMARCH取締役CEO(女性サイトとしては国内最大級の書込数を誇るコミュニティを運営)、(株)ニューズウォッチ情報事業部長(東芝、電通、三井 物産、凸版、ニューズエッジ、新規事業投資の6社のJV。ニュースクリッピング。国内2位の検索エンジンフレッシュアイの運営を行う。)、(株)NCI代表取締役社長 (テキストマイニングを用いた戦略コンサルティング事業を行う)に就任。
主要著書
驚くほどマーケティングが身につく本(中央経済)/よくわかるCRM(日刊工業新聞)/テレマティクス(日刊工業新聞)



【質問はこちらまで】
oldcolumn@bizdo.jp


■藤田憲一公式サイト■


 
■ 第20回
 ブランド その1
 『ブランドとは?〜有形価値と無形価値で定義する方法』
 
 

 コミュニケーションは顧客とのリレーションを形成・維持する手段である。 では、顧客とのリレーションを形成・維持するために、どのようなアプローチでコミュニケーションをするべきなのか? この「いかに顧客と良好なコミュニケーションを行うか?」のキーになるのがブランドである。 製品には製品本来の機能である「有形価値」以外に「無形価値」がある。
 ブランドを定義する方法の代表が、このように「有形価値」と「無形価値」に 分け、「無形価値」の代表的なものがブランドとする方法である。


「 有形価値」の管理は品質を高める等、管理するのが容易であるが、「無形 価値」の管理は大変であることは想像がつくだろう。この管理の難しい無形価値であるブランドを管理する活動が近年、とみに耳にする「ブランディング」である。しかし、一般的に使われているこの「ブランドを管理する」というのは、ある意味、意味不明の言葉である。皆さんはブランドの価値を高める活動=「ブランディング」と覚えておけばいいだろう。

ブランディング=ブランドの価値を高める活動

 さて、そもそも、なぜブランディングは近年、注目を浴びるようになったのだろうか?その答えは、「各商品間の機能、性能の差が、技術の発達、成熟した現代では ほとんどなくなったから」である。 つまり、消費の決め手になるのは、有形価値よりむしろ無形価値なのである。

 そして、もう1つ重要なブランドの効用が「価格競争力を排除する効果」である。例えば、缶コーヒーは120 円、他のスタンドコーヒーショップなら100 数十円ですむところを、スターバックスやタリーズでは300円のお金を払わせることができる。ブランドは「ブランドイメージ」と「ブランド経験」の2つの要素で成り立つ。ブランドイメージとはいわば「顧客との約束」である。そして、このブラン ドイメージという「約束」を実行するのが「ブランド経験」である。顧客とのリレーションは、「ブランドイメージ」という「約束」を「ブランド経験」を通して「実行」し、それにより、更にブランドイメージを高め、また、その高まったブランドイメージ(=顧客の期待)に応えるという繰り返しにより築かれるものである。


 ブランドイメージというものは高ければ高いほどいいが、その「約束」が叶 えられなかった時の生活者の怒りは大きい。 また、イメージの高い分、ブランド経験というハードルも高くなる。 例えば、スターバックスやタリーズはイメージの高い分、値段も高いが、その雰囲気や味がファーストフードでは満足されるレベルでも、スターバックス やタリーズでそのレベルで顧客は怒るだろう。

 そういう意味では、ブランドは「無形価値」だけでなく、「ブランド経験」に おいて「有形価値」の要素も重要になるのだ。


 

 



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