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講師紹介


藤田憲一
(ふじたけんいち)

1970年生まれ。ダイレクトマーケティング広告会社、大手広告会社、シンクタンクを経て、現在(株)JMARCH取締役CEO(女性サイトとしては国内最大級の書込数を誇るコミュニティを運営)、(株)ニューズウォッチ情報事業部長(東芝、電通、三井 物産、凸版、ニューズエッジ、新規事業投資の6社のJV。ニュースクリッピング。国内2位の検索エンジンフレッシュアイの運営を行う。)、(株)NCI代表取締役社長 (テキストマイニングを用いた戦略コンサルティング事業を行う)に就任。
主要著書
驚くほどマーケティングが身につく本(中央経済)/よくわかるCRM(日刊工業新聞)/テレマティクス(日刊工業新聞)



【質問はこちらまで】
oldcolumn@bizdo.jp


■藤田憲一公式サイト■


 
■ 第45回
 インターネットマーケティング〜コミュニティ6  
 

 ベストセラー「お金持ちになるための黄金の羽根の拾い方」の著者、覆面作家の橘玲氏とは氏が作家になる前からご親交させていただいている(というよりもご指導をいただいているといった方が適切か?)が、同書の冒頭で、ワールドカップのチケット入手の例を挙げ、インターネットによる情報取得能力如何で貧富の差が拡大しているという記述がある。いわゆるデジタルデバイドというやつだ(余談であるが、ひきこもりやおたく層等、逆デジタルデバイドという言葉も最近、言われ始めてはいるのだが…)。

 日頃、マーケティング調査を行うにあたって、調査対象者をインターネットリテラシー別にクラスタ分けするために具体的にネットでやっていることをヒアリングすることが多い(あらかじめ、パネル=調査対象者にその辺りのプロファイルを入手済みであるケースも多い)。そのような経験則から最も多い層は、

  • 情報検索
  • メール でインターネットを使っている

ケースが殆どという人たちの層である。

 次に、ワンランク、ネットリテラシーがあがると、ブックマークしたサイト があり、日常的に時刻表、地図やニュース等を調べる層になってくる。

  • ネットサーフィン
  • アプリのダウンロード
  • 個人HP作成
  • プレゼント応募
  • ML(メーリングリスト)参加
  • BBS
  • 音楽DL
  • チケットホテル航空券予約
  • オークション
  • オンラインバンキング

等は以外といまだ少数派である。

 この少数派の中で、伸びが大きく、かつ主要なものになりつつあるのが、BBSの閲覧や書き込みである。最近は、3つ目のインターネット・リテラシーのクラスとして、ネットサーフィンを積極的に行う層と、BBSを積極的に活用する層を基準にしている。

 そのようなビジネスのプレゼンスをあげつつあるコミュニティであるが、では、どのようなサイトがビジネスに利くのか?ここで最近、マーケティングの世界でトピックになっているブランドというものをあげてみる。実はこのブランドが昨今、マーケティングのトピックワードとなっている理由が、どのようなサイトにするべきかという方向性に示唆を与えてくれる。

 ブランドは以前と最近では、その意味が異なってきている。以前は、品質を保証し他社と識別するマークであったが、現在は、企業の人格(企業も法人という人であるので、人格があるのだ。)そのものをあらわす経営全体に関わるキーワードとなっている。

 以前、広告モデルとコミュニティのマーケティングモデルが異なるということを述べたが、これはブランドに関しての考え方の変化による影響が大きい。以前は認知率が重要であったため、いかに多くの人にメッセージを効率的に伝えるかを重要視したが、昨今は、認知だけでは何の意味も無く、ターゲットを動かすことが重要であるという考えに変わってきている。つまり、重要なのは、顧客をこれまでのようにオーディエンス(本来は観衆といったよう意味)として捉えるのでなく、顧客として捉えることだ。

 そういうことをいうと、「うんうん。」と頷く人が多いが、いざ蓋を開けてみると、できるだけ多くの人を1度にという発想にとらわれがちである。現時点で、なかなかリレーションや顧客ロイヤルティを測る指標が少なく、どうしても「CPM(cost per mill)はいくらか?」というような視点で費用対効果を見てしまいがちである。しかし、先にも述べたようにブランドの考え方が変わっており、必ずしも集客力のあるサイトがいいわけではない。どんな性格の顧客がどのような気持ちでサイトに関わるか?といったことが重要であり、顧客の心理をどう変えるのかということに留意しなければならない。 そのためには、具体的に

  • 特定のプロファイルを持った利用者を狙う。

ことが重要であり、不特定多数ではなく、特定少数を狙い、サイトの成否の評価は、彼らが狙った心理変容が起こったかどうかという視点で見なければならない。

 手前味噌な話で恐縮ではあるが、とくっち.COMでも

  • 主婦にターゲットを絞ったこと。
  • サイトを使ったプロモーションやパブリシティの際は、その心理変容がどう起こるかという心理変容に焦点をあてた指標を一般的な定量による指標とともに用意するようにしている。

ことで評価を得ている。さて、来週はこのあたりをもう少し、詳しく見ていく。

 

 



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