マーケティングという言葉を知らない人はいないだろう。
アマゾンのランキング表を見ると、マーケティングの一般書だけで1800冊もの本があるようだ。また、マーケティングは研修プログラムとしても最近、多くなってきているカテゴリーである。しかし、そのような状況にもかかわらず、マーケティングを理解している人がいかばかりいるかといえば、疑問に感じることが多くある。
私はセミナー等で、学生やフレッシュマンと話をする機会が少なくない。彼らは一生懸命マーケティングを書籍で勉強してやって来る。しかし、それがあまり身になってないと感じることが多い。プレゼンの演習でマーケティングの考え方を披露しても、どこか、とってつけたようなマーケティングになっている。
しかし、それは何も、学生やフレッシュマンだけではない。バリバリの経営者でも同じである。私は日頃、多くのネット系ベンチャーやIT企業の経営者とお付き合いがある。現在はネットビジネスにしろ、システムにしろ、その技術力をマーケティング・ソリューションとして提供することがミッションとなる。
つまり、技術がいかに優れていても、マーケティングの発想がズレていればアウトなのだ。
素晴らしいツールなのに世の中に受け入れられず、消えていくサービスは多い。それを見る度に、いつも、「彼等に正しいマーケティング発想があれば…」と残念に思うことが多い。
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ネットビジネスにしろ、システムにしろ、
その技術力をマーケティング ソリューションとして
提供することがミッション
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技術がいかに優れていても、
マーケティングの発想がズレていればアウト
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「では、マーケティングの専門家に頼んで、調査を実施すればいいではないか。」そういう人もいるだろう。しかし、マーケティングの専門家のアウトプットを最大化するためには、発注側のマーケティングに対する考え方が重要になってくる。
例えば、あなたのランチタイムのことを考えてみよう。あなたや同僚のいつも行く店があるとする。あなたはそこの「麦トロ牛タン定食」が目当てで通っている。しかし、麦トロ牛タン定食はすぐに売り切れる。仕方がないので、そんな時は「日替定食」を注文する。その店の経営会社はある時、POSデータを分析することにした。POSデータを分析すると、どうやら人気商品は「日替定食」らしい。
そこで、その会社は「日替定食」の供給を増やすことにした。なんか、おかしくないだろうか?しかし、こんな間違いはそこかしこで日常茶飯事に起こっている。
また、マーケティングとは調査のことを指すと勘違いしている人は多い。「マーケティングって信用しないんだよね。だって、数字なんかあてにならないし、自分の足や目で確かめることが重要だよ。」こういう言葉を聞くことが多い。
しかし、この言葉には大きな誤解がある。なぜなら、「マーケティングは数字」ではなく、どちらかというと、彼らが重要だといっている「自分の足や目で確かめること」に近いからだ。
マーケティングにとって、データ(数字)は目的のためのツールでしかない。重要なのは、その考え方なのだ。しかし、やみくもに「自分の足や目」を使って確かめても、無駄が多い。マーケティングはその無駄を効率的にするためにあるのだ。
これまで、多くの人々が試行錯誤やトライ&エラーをして築いてきた知見、それがマーケティングである。
本講座では、そんなマーケティングの「リテラシー」と「考え方」を併せて学んでいただきたい。
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