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講師紹介


渋井真帆
(しぶいまほ)

1971年生まれのB型。茨城県出身。現在、金銭教育コーディネーターとして間接・直接両金融分野の実務経験を活かし、講演・セミナーや雑誌等への執筆を中心に消費者へのマネー・リテラシーを啓蒙中。また20代〜40代女性を対象に金銭・投資教育、キャリアアップ支援のためのマネースクール「女のたしなみマネー塾」の主宰も務める。現在夫と2人暮らし。趣味はダイビング、ゴルフ、女性の歴史本購読。





 
■ 第15回
 “金融”って何か知ってる?  
 

1.用語の意味

 金融機関は預金者から集めた資金を、主に(1)企業や個人への貸し出し、(2)コールローンなど短期金融市場商品で運用(3)債券や株式などの有価証券投資、などの方法で運用することで金融機関のコスト及び預金者に支払う利息を確保します。つまり運用がうまくいけば金融機関も預金者も安泰で、逆に運用が失敗すれば金融機関も預金者も泣きを見ます。ということは、(1)、(2)、(3)それぞれの運用状況がどうなっているのかをチェックすれば、その金融機関の安全性も把握できることになります。

 ところで、これらのことをお話する前に質問です。金融機関というのはいうまでもなく「金融」を行う「機関」のことです。では、読者の中に「金融」とはそもそも何なのか“明確に”分かる人はどのくらいいるでしょうか?

 金融は、資本主義社会の基本中の基本の仕組みです。この仕組みが成り立たなければ、経済そのものがうまく機能しません(今の日本はそんな感じ)。預金も株式も債券も、金融商品は金融機関が取り扱っています。アッ!ここにも「金融」の言葉が!経済やお金の話をする時に「金融」という言葉は必ずついてくるもの。それだけ重要なワードです。けれどこの重要なワードの本質的な意味も知らずに、何となく使っている人が多いのではないでしょうか?

 お金の分野で使用される用語の多くは、外国の言葉を日本語に訳したものです。翻訳者という職業の人は言葉へのこだわりが普通の人では考えられないほど強く、単にappleをりんごと訳すようなことはしません。意味、その背景にある歴史、文化などたったひとつの単語が背負っている本質的な意味にまでも迫り、その本質を表するのにふさわしい日本語を訳として選択します。一流の翻訳者はまた一流のコピーライターでもあるのです。コピーライターも物事の本質をズバッと突くキャッチーな言葉を考え出す能力がなければプロとして食っていけません。

 お金や経済の分野は、明治維新の開国以来、国の重要な政策事項のひとつでした。そのせいでしょうか、経済用語の中には本来の外国語の本質を“妙”といえるまで表した名訳が多いです。例えば投資信託や目論見書というのは、後日紹介しますが、投資信託でする投資とはそもそもどういうものなのかについて、ひと言で言い表した名訳中の名訳だとキャプテン・マホは思います。ですから、経済ジャングルで笑うためには、用語のひとつひとつの意味にこだわることをオススメします。いくらこだわってもこだわり過ぎることはないといえます。

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