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■ 第17回
 サラ金男と国債問題  
 


2.膨れる国債残高

 連年の国債発行により、日本の国債残高は年々増加の一途をたどっています。景気悪化により税収が減る一方、高齢化の進展で年金や医療費給付など国による社会保障費負担が増加していることが要因の1つに挙げられています。しかし、【図−1】を見ると、1990年以降国債発行額は大きく上昇しています。1992年といえばバブル経済が崩壊した時期。国債残高急増の直接的な原因は、景気対策のための国債の大量発行だといえます。景気を上向かせるための「減税」や「公共事業」などを実施する費用を国債で調達したわけです。

【図-1】

 2002年度末の時点で、政府の借金は、国債と地方債、国鉄債務などあわせて693兆円程度に達する見込みです。しかもこの693兆円には、将来の年金の支払いに対する国のコミットメント(約束)などは入っていません。道路、高速道路の建設に使う郵貯からの資金も借金ですが、こちらも含まれていません。

 これがいかにものすごい状況かといえば、693兆円にかかる利子だけでも1分間におよそ5000万円増えるといわれています。つまり何もしなくても国が抱えている借金は刻々と増え続け、1時間後には新たに30億円強の利子が増えている状況です。今の日本を人間に例えると、サラ金で首がまわらない人状態です。しかも年々収入も落ちています。経済学者をはじめ多くの有識者がこの状況を憂慮しており、このところの株式や債券市場でもしばしば警戒する動きが出ています。なぜならば、歴史を振り返れば今の日本のように大量の国債を発行している、つまり多額の借金を抱えており、さらにもう少し借金が増え続けた国は全て突然激しい金利高に見舞われているからです。直近ではアルゼンチンがそのケースといえます。

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