株価や景気の先行きが気になるこの頃です。『景気』とはひと言でいえば『お金まわりの状態』ということができますが、景気の良し悪しの話しとなれば必ず注目されるのがGDP(ジーディーピー)です。
ニュースや新聞でもよく見聞きするGDPは経済の分野ではとても大切な指標です。けれど「知っているようで実はよく分からない」経済用語ベスト10に入るのではないでしょうか?
今回はこのGDPについてお話ししていきたいと思います。
1.GDPって何?
GDPとはGross(全体)Domestic(国内の)Product(生産したもの)の略で、国内総生産のことを指します。
国内総生産とは、「国内で(ある一定期間に)生み出された付加価値の合計」ということができます。日本国内では、企業が原材料や機械を購入したり、工場を建設したりしています。また、個人がモノを購入したり家を建てたりもしています。こうした活動を行うために企業や個人はお金を使います。要するにGDPは、このような国内で使われたお金の合計だといえます。
2.GDPが注目される理由
このGDPが世間でなぜここまで注目されるかといえば、GDPが経済成長率に大きく関係しているからです。政府は毎年、その年の経済成長率の見通しを発表します。この見通しの如何によって株式市場をはじめとする各金融市場は上下し、さらに見通しと現実の結果の乖離も各市場の大きな変動要因となります。万が一、その年の政府の経済成長率の見通しが少しでも外れて下回ったりでもすれば、マスコミから大ブーイングが起こるのは必至です。
このように熱い注目を浴びる経済成長率ですが、実は経済成長率とは、GDPが前の年のGDPに対して何%増えたのかという割合のことをいいます。例えば、昨年のGDPが500兆円で、今年のGDPが505兆円だと仮定します。そうなれば、今年のGDPは昨年よりも505兆円−500兆円=5兆円増えたことになります。この5兆円というのは昨年のGDPの1%に相当します[(5兆円÷500兆円)×100=1%]。つまり今年のGDPは昨年のGDPに対して1%増えたことになり、この場合、今年の経済成長率は1%ということになります。
GDPや経済成長率が重視されるのは、とかく主観的になりがちな「日本経済は成長しているのかどうか」、「日本の経済活動は活発なのか低調なのか」や「その成長はどの程度のものか」という判断(この判断を見誤れば、投資も商売も政策も元も子もありません)も、それぞれの数値を利用することで客観的にできるようになるからだといえます。(GDPの金額が前の1年間よりも増えれば、その国の経済は「成長している」といわれます)
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