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講師紹介


渋井真帆
(しぶいまほ)

1971年生まれのB型。茨城県出身。現在、金銭教育コーディネーターとして間接・直接両金融分野の実務経験を活かし、講演・セミナーや雑誌等への執筆を中心に消費者へのマネー・リテラシーを啓蒙中。また20代〜40代女性を対象に金銭・投資教育、キャリアアップ支援のためのマネースクール「女のたしなみマネー塾」の主宰も務める。現在夫と2人暮らし。趣味はダイビング、ゴルフ、女性の歴史本購読。





 
■ 第22回
 株式の起源  
 


2.株式会社の紀元

 投資実践編の最初は、“株式のそもそもの始まり”についてお話ししたいと思います。

 そもそも株式とは何?簡単に言ってしまえば、“株式会社における出資者の持ち分”です。ちなみに株式会社は、人類最大の発明のひとつといわれています。株式会社の始まりについては諸説ありますが、オランダ東インド会社を起源とするのが一般的。高校生の頃、世界史のテストでなぜ“東インド会社設立”がしつこく出題されるのか不思議でしたが、ナルホド、合点がいきますよネ。なにせ人類最大の発明です。ちなみに東インド会社といっても、オランダの他にイギリスやフランスバージョンも存在しました。けれど英・仏バージョンのそれは、商人たちの権益を守る組合的な性格が強く、株式会社とは言い難いものでした。ではなぜ、オランダ東インド会社は誕生したのでしょか?

 今から400年前に遡って、オランダのお金持ちの気持ちになってみましょう! 当時彼らが言う「インド」は、現在のインドばかりか東南アジア、中国なども含まれていました。当時のインドには香辛料や香料、紅茶が、東南アジアには香辛料が、そして中国には絹などヨーロッパではなかなか手に入らない珍しい物産がありました。インドから持ち帰ってきた香辛料が同じ重さの金と交換されたといいますから、それらがどれほど珍重されていたか想像がつきます。コロンブスがアメリカ大陸を発見したのも、香辛料欲しさにインドを目指した結果 の間違いだったし、中世の十字軍の遠征も、実態は香辛料がらみの資源戦争でした。インドの香辛料、香料などをヨーロッパに輸入すれば、巨万の冨を築くことができたのです。

 でも、当時インドまで行きそれらを仕入れてくるには大変な困難がありました。「聞くところによるとインドは遠い海の果てにあるらしい。途中嵐や海賊に襲われたりすることもしばしばだそうだ。伝染病も蔓延しているし、言葉が通じない原住民との厄介な交渉だって待ち受けているらしいぞ!」当時のインドについての情報はこんな感じだったのでしょう。川口浩探検隊が行くような場所だったのです(川口浩を知らない人は30代以上の同僚に聞いてみましょう!)。インドの物産を仕入れてきたら大儲けできるとはいえ、無事に戻ってこられる確率はかなり低いといえます。こんなハイリスク・ハイリターンのチャレンジです。ほとんどの人がしりごみしました。

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