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講師紹介


渋井真帆
(しぶいまほ)

1971年生まれのB型。茨城県出身。現在、金銭教育コーディネーターとして間接・直接両金融分野の実務経験を活かし、講演・セミナーや雑誌等への執筆を中心に消費者へのマネー・リテラシーを啓蒙中。また20代〜40代女性を対象に金銭・投資教育、キャリアアップ支援のためのマネースクール「女のたしなみマネー塾」の主宰も務める。現在夫と2人暮らし。趣味はダイビング、ゴルフ、女性の歴史本購読。





 
■ 第33回
 株価と美人投票  
 

1.人間の思惑

 前回、株価の形成ファクターについてお話しました。各形成ファクター、例えば企業の業績に影響を与える外部要因や内部要因がどんな要素に影響を受けるのかについてはいずれお話したいと思います。今回は、外部・内部要因以外の主要なファクターである「人間の思惑」についてお話したいと思います。

 ある企業の株を買いたい人と売りたい人がいるとします。その買いたいという欲望と、売りたいという欲望の均衡点が株価です。だから買いたい人が多ければ株価は上がるし、売りたい人が多ければ株価は下がります。

 では、買いたい人はなぜその株を買いたいと思うのでしょうか?値上がりしそうだと思うから?ごもっともです。けれど、「株式会社とは資本家(株主)のために動くキャッシュ(あるいは収益)獲得マシーンだという前提から考えれば、株価の値動きだけを見て投資するスタイルを採用している人はともかく、普通の投資家ならば「この会社の株価は値上がりしそうだな」は「このキャッシュ(あるいは収益)獲得マシーンは今後ますますキャッシュ(あるいは収益)を生み出しそうだな」とイコールなはず。つまり、「今後この会社は業績がよくなりそう」だと予測するからその会社の株を買いたいと思うわけです。
 つまり、多くの投資家が「この会社の業績は今後上向く」と期待すればその会社の株価は上昇し、「この会社の業績は下向く」と期待すればその会社の株価は下がるわけです。つまり株式を買いたい人も売りたい人も将来の期待に基づいて株式を売買しているのです。

 ここでこだわりたいのが「多くの投資家が」と「期待」という言葉。この2つの言葉にこだわらずして、「人間の思惑」が株式マーケットにどう作用するかなんてことは見当もつきません。

 まず「多くの投資家が」という部分。この部分について、有名な経済学の巨人ケインズ先生は「美人投票」に例えました。「美人投票」というと小学校の頃を思い出す人も多いでしょうが、このごろの小中学生はあまりそんなことはやっていないようです。何せ平等、平等で小学校の運動会でもお昼を教室で子供だけで食べる時代だそうですから。社会に出るまで絶えず「平等」を教え込まれている今の子供たちが、不平等が当たり前の社会に出て果たして楽しく過ごせるのでしょうか?マホは非常に心配です。


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