2.マクロな視点で株価を眺める
ですからマホは、「これ買えば儲かりますよ」や「これからこの株が上がる」的な情報に遭遇すると拒否反応を起こしてしまいます。けれど興味は津津。「誰が何のためにこういう情報を流しているのだろう?この情報を流して得するのは誰?具体的にどんな得がある?」早速リサーチ&思考モードです。これは「経済欲望ドラマ」日本編が8割がた頭に入っていればそんなに苦労しません。主要登場人物や登場人物の背景、ドラマの先行きの予測の仕方については、以前「日経新聞の読み方」でお話しました。覚えていらっしゃいますか?「誰が何のためにこういう情報を流しているのだろう?この情報を流して得するのは誰?具体的にどんな得がある?」が明らかになれば、間接的ですが「頭のいい人種とその愉快な仲間たち」の仲間に入れてもらうことができます。つまりマーケットでどうふるまえばフトコロを温めることができるのか、ヒントを得られるというわけです。
けれど、情報の裏に見え隠れする人間の欲望を炙り出す作業ばかりに夢中になっていると何だか性格がひねくれそうです。人間が小さくなりそう。お金を殖やしたいばかりに自分という器を小さくするのは性に合いません。というわけで、マホはもっとマクロな視点で株価を眺めることを心掛けています。
具体的には、自分とは全く縁のない遠い国の出来事が実は回り巡って自分に影響を及ぼすという経済の特性を活用する投資です。
池の真ん中に石を投げると、さざ波が起こります。このさざ波によって水草がゆらぎ、池の上のあめんぼは動き出し、岸辺につくころには結構な波になって岸辺を濡らします。経済も同様です。FRBが利上げをする。米国の失業率が上昇する。中国でSARSが猛威を振るう。米国の対中貿易赤字が史上最大を記録する。ブッシュ大統領が再選を目指す。たとえ何万キロメートル離れていても、こうした『石(イベント)』が『池(世界)』に投げ入れられれば、人間の思惑や欲望が動き、経済の波が起こります。この波によってビジネスは変化にさらされ、世界各国の株式市場をはじめとする金融・商品市場も動かされます。この波による影響を予測することができれば、ビジネスでも投資でもかなり有利にふるまうことができるわけです。
←前・次→
|