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講師紹介


渋井真帆
(しぶいまほ)

1971年生まれのB型。茨城県出身。現在、金銭教育コーディネーターとして間接・直接両金融分野の実務経験を活かし、講演・セミナーや雑誌等への執筆を中心に消費者へのマネー・リテラシーを啓蒙中。また20代〜40代女性を対象に金銭・投資教育、キャリアアップ支援のためのマネースクール「女のたしなみマネー塾」の主宰も務める。現在夫と2人暮らし。趣味はダイビング、ゴルフ、女性の歴史本購読。





 
■ 第44回
 株式銘柄選定プロセス 8
  STEP5 セクターを理解する
  (3)輸出依存度(為替に敏感に反応する業界or反応しない業界?)
  (4)海外売上高依存度
  (5)景気に敏感に反応する業界orしない業界?
 
 


2.決算書は必須なの?

 とはいえ、やはり株式投資に決算書は必須なのでしょうか?答えはYESです。
MAHOのマネー塾の上級コースでダントツ人気1番なのが、「決算書読みこなし隊」という全5回のセミナーです。このセミナーを受けた受講生から必ず感想として上がるのが、「決算書も読みこなせないで株式投資していたなんて、闇夜の田んぼの真ん中を手探りで歩いていたようなものですね。泥まみれになった理由がやっと分かりました」とか、「初級コースを終えて株式投資に早速チャレンジ!と思っていましたが、決算書を読みこなせるようになる前にやらなくてよかったです」という2つのセリフ。

株式投資をするのに、「決算書読みこなし力」は"必ず"必要なの?必ず必要というわけではありません。決算書を読みこなせなくても株式投資している投資家はたくさんいるし、証券会社の営業担当者さえ、決算書を読みこなせない人が存在します。けれど株式投資に限らず、資本主義の世の中では、決算書を読みこなせるようになって得することはあっても、損することは決してありません。
 企業は、決算書を見てあぶり出した儲からない理由をもとに、それをクリアするための戦略を考えます。株主総会や投資家向けの説明会の時に、この戦略について、「来期はこうします」というふうに発表します。この時「うちの会社の儲からない原因は在庫が多いせいなので、在庫を減らすように頑張ります」と言うだけでは誰も納得しません。「当社は、過去4期分の貸借対照表を見ると、商品の在庫が増えています」と言います。実際、運転資金の点で見れば、在庫が多いとキャッシュが入ってこないのでよくありません。過去4期分の貸借対照表を見て在庫が増えていると、「そりゃ、そうだろうな」とみんな納得するわけです。
 このように、決算書は企業が戦略を説明する時の根拠のツールになります。

 投資家のほうも、決算書を見ながら、「経営者が言っている問題点はこういうことなのか」、「今後、戦略はこう考えているのか」、「戦略どおりになったら業績がよくなるかもしれない」、「しばらく注目しておこうか」、というように考えることができます。
 戦略どおりに実際にやっているか、やった結果はどうだったかを投資家としては知りたいわけですが、それは数字になって表れます。たとえば、インターネットで毎月あるいは4半期ごとに売上高を発表している会社はたくさんあります。そこで売上高の推移をみたり、逆に経費を減らす戦略である場合は、経費が減っているかどうかをチェックすればいいのです。本当に経費が減ってきているのがわかれば、ここの会社の株を買ってもいいかなと判断できます。
 決算書を読めないような人たち、つまり証券会社に「これいいですよ」と言われて買ってしまう人たちが気づく前に、「じゃあ、買ってみようか」と買うことができるわけです。

 


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