2.資本主義と社会主義
答えはベルリンの壁の崩壊です。続くソ連邦の終焉など、この出来事を発端として社会主義は事実上挫折し、資本主義が勝利しました。何だか左に翼が生えている人が聞いたらメクジラを立てそうな話ですが、主義主張を抜きにして現実を客観的に見つめた場合、長きにわたる社会主義国陣営対資本主義国陣営の冷戦は資本主義の勝利に終わりました。
この時期、資本主義の国は自分たちの勝利に酔いしれました。各国の株価は上昇します。日本の場合バブル経済華やかなりし時でもあったので、その盛り上がりといったら相当なものでした。この時点では、まさか資本主義の勝利がこれまでとは違う環境の幕開けになるとは多くの人が想像していませんでした。東ドイツやソ連邦といった社会主義大国が崩壊したことによって、米、日、欧州などの資本主義国は、旧共産圏諸国という新たなマーケットを手に入れることができました。中国も含まれます。
資本主義社会の資本家は、邪魔者がいなくなった今、とうとう長年の夢を果たす時がきました。資本家の夢、それは「世界で1番儲ける」ことです。世界で1番儲けるにはどうすればいいのか?言うは易しですが、行うは難しです。世界中から安い材料を仕入れ、さらに世界中から安い労働力を募り、モノを作る。それを世界中に売る。これができれば少なくても業界内では、世界で1番儲けることができます。しかも世界を分断していた鉄のカーテンはもはや存在しません。ならば、どうやって具体化すればいいのでしょうか?
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