1.預金と貯金
クルージング経済学読者のみなさん、こんにちは!師走のこの頃、みなさん忙しくされていると思います。体調にはくれぐれもお気をつけを!!
さて、そろそろ冬のボーナスの声を聞くころです。例年この時期になると、知人から「ボーナスの有利な預け先はどこ?」などといった質問が相次ぎます。低金利でもあるし、さらに老後のことも考えて投資にでも挑戦してみれば?と答えれば、「投資は何だか恐いです。預金で少しでも有利なものがあれば教えてください。」となります。
史上最低の低金利の今は、時間外取引や他行のATMを利用して預金を引き出しただけで手数料が利息をあっという間に超えてしまうこともしばしば。しかもいくつかの銀行では口座に一定額の資金が入っていなければ口座維持手数料を課金してきます。口座維持手数料の相場は3千円前後。この場合も受け取る利息よりも支払う手数料のほうが多くなります。こうした状況はすなわち「実質マイナス金利」。ならば投資で元本割れするのと変わりないのでは?と思うのですが、それでも“預貯金のほうがいい派”が多いのが現実。彼ら“預貯金のほうがいい派”は低金利時代でも少しでも有利な預け先を探そうとするのですが、ここで問題なのは彼らの言う「有利」が預貯金金利の高さに終始していること。
ところで話は逸れますが、読者の皆さんは預貯金、すなわち預金と貯金の違いを明確に認識していますか?実は、この2つは明確に違う商品です。まず預金。これは銀行の商品です。そもそも銀行が設立された当時の明治時代では、銀行は、企業や商店主などの事業性のお金を一時的に預かる役割の色合いが強かった。そこから預金という言葉になりました。一方、貯金は郵便局の商品。これは、庶民がお金を貯めるために設けられたものです。ここから貯金という言葉が使われました。
預金と貯金どちらがいいか?これについての答えはいちがいに言えません。預金のほうがいいと思う人もいる一方で、足腰が不自由な高齢者にとっては近所にある郵便局のほうが便利です。金利の高さか便利さか、それとも安全性かetc.どれを重視するかでどちらがいいかも変わってきます。つまり個人の価値観次第です。
とはいえ、これまでの銀行のサービスはどこも横並びだったのが、このところの規制緩和の影響で変化が見られるようになりました。新銀行の誕生や合併、統合異業種からの参入やネット銀行の登場など目まぐるしい環境変化の流れの中から、ようやく規制緩和のメリットを生かした商品やサービスが生まれつつあります。金融不安といわれる昨今ですが、一方で銀行の扱う商品は面
白くなってきたとも言えます。
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