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講師紹介


渋井真帆
(しぶいまほ)

1971年生まれのB型。茨城県出身。現在、金銭教育コーディネーターとして間接・直接両金融分野の実務経験を活かし、講演・セミナーや雑誌等への執筆を中心に消費者へのマネー・リテラシーを啓蒙中。また20代〜40代女性を対象に金銭・投資教育、キャリアアップ支援のためのマネースクール「女のたしなみマネー塾」の主宰も務める。現在夫と2人暮らし。趣味はダイビング、ゴルフ、女性の歴史本購読。





 
■ 第12回
 預貯金のコワイはなし  
 


2.思い込みは取り払おう!

 その面白さを満喫するためにも注意したいのが、「有利=預貯金金利の高さ」という思い込み。なぜこの思い込みがいただけないかと言えば、それはこの思い込みが“右肩上がり成長時代の常識”だから。けれど日本は右肩上がりの成長時代が終わり、成熟期に移りました。したがって預金に対する有利さも、単に預金金利の高さでは計れなくなっています。

 日本経済が成熟期に入り出した1990年代以降、銀行の破たんが相次ぎ発生しました。銀行が破たんするなんてことは、戦後からそれまでの日本では考えられなかったことです。けれど今や銀行の国有化が当たり前のように人々の話題に上がります。それはすなわち銀行がもはや「潰れ得る存在」であることを示しています。万が一銀行が破たんしても、小口預金者の預金は大丈夫。預けていたお金は全額戻るので、不安に思う必要はありません。とはいえ、破たんするような銀行とお付き合いするのはやはり避けるのが心の平安のためにも無難。預金先を選ぶには、金利の有利さもさることながら、信頼できるかどうかをより重視するのが今の時代の経済ジャングルを笑って生き抜く秘訣です。

 信頼できる金融機関はどこか?それを把握するために多くの人がさまざまな指標を調べたり、アドバイスを求めたりします。けれどそもそも自分たちの預けた預金がどこでどのように運用されているのか?について知ろうとする人は以外なほど少ないです。これでは本末転倒です。

 たとえ格付け機関によって最高位のAAA(トリプルA)がつけられたとしても、その格付けは100%安心だという保証ではありません。格付けはあくまでも目安です。AAA格付けの金融機関だって企業だって潰れる時は潰れてしまいます。けれど潰れたからといって、格付け機関が補償を支払ってくれるわけでもありません。格付け機関が経済的なペナルティを受けるわけでもありません。あくまでも格付けは“目安”なのです。この事実を肝に銘じながら格付けを活用しないと、経済ジャングルに棲むワニにパクリとされてしまいます。

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