しかし、こうした劇的な進化を遂げ、誰もが気軽にインターネットを楽しめるようになったことは、残念なことに同時の『歪み』も生んでしまいました。
インターネットの世界では、基本的にはお互いの顔を見ることはありません。普段の生活であれば、お互いの顔を見ながら(顔色を伺いながら)話しをします。話し手の声色で、その人が何を考え、どう思っているのかも大体把握できます。しかし、インターネット上では相手の表情や声色を掴むことは難しく、なにげないちょっとした言葉でも、発信者にそのつもりがなくても受信者は不快な思いをし、ケンカになってしまうなどのすれ違いが生まれてしまうことがあります。
また、自分の顔が見えていないことをいいことに、他人に誹謗中傷を浴びせたり、イタズラで殺人予告をしてみたり…と、人を攻撃するようなことをしてしまう人もいるようです。その他にも、不特定多数のメールアドレスにウイルスを添付させたメールを配信したり、個人の情報を盗み出したり犯罪に使われたりと、悪いことばかりが目立ってしまっているインターネットの世界。
これだけ書くと、インターネットって、恐くて嫌な世界ですよね。私の周りでも「最近ウイルスメールがいっぱい届いて嫌だ!ハッキングされかけた!」と騒いでいる知人がいます。
ハッキリ言います。恐いと思うのなら、無理にインターネットの世界に足を踏み入れる必要はありません。中途半端に足を踏み入れるくらいなら、潔くインターネットを切り捨てて下さい。何ごとも中途半端はいけません。「生兵法はケガの元」という言葉が示すように、ネットトラブルに巻き込まれる人の大半が、中途半端に流されネットの世界に足を踏み入れてしまった人たちです。インターネットなど知らなくても生きて行けます。分からないことがあったら、人に聞けばいい。人に伝えたいことがあったら、電話をするなり、手紙を書けばいい。
しかしながら、良くも悪くも日本…いえ、世界は間違いなくIT社会へと移り変わっています。インターネットを切り捨て不便な暮らしをするか、インターネットのルールを勉強して快適な暮らしを楽しむか。選ぶのはあなたです。
先に「恐いと思うなら切り捨てろ」と言いましたが、ちょっと待って下さい。切り捨てるかどうかを決めるのは、この連載が終わった後にして下さい。安全に快適にインターネットを利用するための掛け橋となるように、これからの連載を進めていきたいと思いますので、インターネットを人生の中から消してしまうかどうかを考えるのはその後にしましょう。
それではイントロダクションははここまでです。次回は『ネットの世界でのルール&マナー』についてお話ししていきます。現実の世界とはちょっと違うネットの世界。安全快適に過ごすためのヒントをお話ししますのでお楽しみに!
←前のページ
|