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講師紹介


大木ヒロシ(おおきひろし)

ジャイロ流通研究所・所長。「商業界」「ファッション販売」などで執筆多数。現場取材を中心にした講演は具体性が高く、実効性が高い。講演回数は年間150回を超える超人気コンサルタント。大手企業から中小商店までの数多い成功事例を持つ。日本商業コンサルタント協会専務理事。

【質問はこちらまで】
monday@bizdo.jp


 
 ■第10回
 『自分名刺を持っていますか!超・営業名刺活用法・実践編2』
 
 

(3/3)

3.名刺で名簿集め、それが営業資源開発!

 メンズショップAでは顧客名簿化をすすめるために、買い上げ客から氏名・住所・年齢・その他の属性の聞き取りを始めた。しかし、名簿化は思わしくなく、その上、お客からは大変な不評を買う始末となってしまった。

 ある時、A店で中年の男性がワイシャツを買おうとしてレジにならんだ。お客は少し急いでいるようでちょっと急かすように「このワイシャツをくれ!」と言った。

 レジの女性は相手の顔も見ず、いきなり、「お客様、お名前とご住所そして年齢をお書き下さい」と紙を差し出した。

 お客の中年男性は渋面をあらわにし「なにー、ワイシャツ1枚買うのに、住所だ名前だ、挙句には年齢だと。なんのつもりだ。第一、君が名乗りもしないくせに、客に名前を聞くとは何事だ。不愉快だ、もう、いらん」と言うとワイシャツを置いたまま出て行ってしまった。

 こんなことが度重なり、名簿どころの話ではなくなってしまった。
 顧客管理のための名簿化がとんでもない逆効果を生んでしまったのだ。

 ビジネステクニックの上にエチケットという社会規範があるこれを忘れたら全ては無駄になる。

 相手の名前が聞きたければ、先ず、自分の名前を言うべきであり、その他のことも同然だ。そこでA店では従業員全員に名刺を持たせることにした。

 新規のお客様に対する接客の締めくくりには必ず、「メンズショップAの○○と申します」と名刺を手渡し、その上で「実は、次回以降のお買い得のご案内等を差し上げたいのですが、お名前とご住所をお聞かせ願いませんでしょうか」の言葉を添えた。

 結果は新規客の半数以上のお客を名簿化することに成功した。以前は2%にも満たない名簿率だったから上場の成績と言える。

 人は人から頂くと返す。これが心理である。貰いっぱなしが出来ないのが人情である。最初に相手の名刺、すなわち、名前と住所を貰えば返さざるを得ない。

 営業マンのあなた、とにかく名刺を配りまくりなさい、そして名刺を貰いまくって下さい。それは確実にあなたの営業資源となります。

 

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