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2.営業は爽やかにしつこく!
OA機器販売会社営業マンのAさんの営業ぶりはちょっと皆と違う。しかし、抜群の成績を上げている。
Aさん曰く、「営業は所詮営業だからね、何と言いつくろっても売り込みに来たなってことぐらい、相手は分かっているよ。だから、僕ははっきりと私どもの○○を入れていただきたくお邪魔しました。ところで、こうした機器の関係担当の方はいらっしゃいますかと単刀直入に聞く。しかし、大半の場合は駄目だね。担当者まで引き継いでくれることはまず無い。ただ今、担当の○○課長は留守です。とにべもないね」
※しかし、ここで、既に大きな情報を手にしている。担当は○○課長だと言うことが分かった。これは、DMを発送するときには大きなポイントになる。個人名の入った封筒は開封率が100%に近い。これだけでも見つけもの。
しかし、ここからが本当の営業開始だ。
「そうですか、それは残念」と言いつつ、とり合えず、受付嬢にパンフレットを渡し。「それなら、ぜひ、貴方だけでもこのパンフレット読んでおいて下さい。絶対、御社のメリットが増えますから」と言葉を添える。
Aさんは「私は関係ありませんから」とパンフの受取を躊躇する受付嬢に対して、急に話題を変えて。「この間、京都に出張したんですよ、さすが、京都は素敵な街ですね、なんか歴史を感じましたね。そこでね、左馬という小間物屋で金箔を伸ばすときに使った和紙でつくったという油とり紙を見つけました。聞くところによると、日本の女性の肌には1番良いらしいですよ。ひとつ、お土産です。どうぞ。どうもお邪魔しました」とあっけにとられる受付嬢を背に颯爽と引き上げる。
※「将を射んと欲すれば馬を射よ」で最初の矢を受付嬢に放った。最初の矢はプレゼントと言う名だが。プレゼントは薀蓄が価値だ。自分なりの安くて薀蓄のある物を常に用意するのが営業マンの極意の1つ。これは結構な武器になる。
そして、3日程度の間を置いて、「この間はどうも。どうでしたパンフ、読んでくれましたか」と気安く問いかける。
受付嬢は今回はやや親しげな様子で「ごめんなさい、読んでないわ」と応じる。
「読んでも、面白いことはないけど、何とか読んで下さいよ。読むのが面倒なら○○課長さんに渡しておいてよ」と、先立て聞き覚えた課長の個人名を使う。
※もう、ここで旧知のような雰囲気が出来上がっている。
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