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1.与えられた目標はきつい
目標が分からず、人の後をついて行くだけというのは実に疲れる。
私は高校時代に陸上競技部に所属していた。毎日の練習では個々の競技種目の練習前に全員でウォーミングアップのために10km程度の走り込みを行った。この走り込みが辛くてたまらなかった。
走り込みは3年生の先輩部員が交代で先頭を務める。彼等はそれぞれが勝手にコースとペースを決めて走るのである。人によっては距離が大きく変わることまであった。
後ろをついて行くだけの私には何処にいくやら、何処まで行くのやら、どんなペース配分なのか見当もつかない、まるで目標が無いのである。
先輩の背中の動きに右往左往しながらついて行くしかない。ウォーミングアップが終わった頃にはもうヘトヘトの状態で自分の種目のトレーニングなんてとても覚束ないような状況になってしまっていた。
しかし、やがて2年生になり、夏休みを境に3年生は受験のために休部状態となる。まさに天下到来、我が世の春である。
例の走り込みも先頭であり、自分でコースもペース配分も決めることが出来るようになって驚いた事がある。それは、過酷とも思えた10kmの走り込みが実に楽に感じたし、実際に余裕を持って終了することができ自分の種目に関する練習の余力を充分に残すことが出来るようになったのだ。
これは、慣れたという事の他に「自分のペースで自分の思いどおりにやれた」ことが大きく作用したのではないかと思った。
そこで、自分も含め先頭走者になる者に対して、走者全員にコースとペース配分の予定を説明させるようにした。その結果、全員が私のように余裕を持って走れるようになり、練習成果は飛躍的に上がったのである。
このことは、目標は自ら納得・理解しないと達成が難しいものであり、目標を自分のものにすることが目標達成のポイントになることを示唆しているように思える。
もっと言えば、与えられた目標を自己目標化する。すなわち、目標を自分でつくることが目標達成をラクで確実なものにしてくれるのだと思う。
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